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中嶋常幸、大復活へ王手!

ちょっと気温が上がったが雨模様の3日目。中嶋常幸がバーディ先行のゴルフ。相変わらず快調に飛ばして67をマーク、15アンダーまでスコアを伸ばした。谷口徹も譲らず同じく67として首位タイ。2位グループに3打の差をつけてこの2人がほぼ一騎討ちの態勢となった。

この4年、あれほど苦しんでいた中嶋が自信をもってスウィングしている。ネックと言われていたパッティングもしっかり打てているように見える。表情も明るい。決して万全のラウンドと言えるほどではなく、苦しむ場面も随所に見せながら、しかしトータルとしてはスコアを5つ伸ばした。明日心からの笑顔を見ることができるか。4年ぶりの優勝なるか。過去ツアー45勝の45歳と、去年初優勝の31歳が明日激突する。

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中嶋の前半はすごかった。出だし3連続バーディ。6番でまたバーディ。7番8番でつまづいたもののインに入ってまた3バーディ。昨日すばらしいショットを見せた林越えの16番では完全ミスショットで危なかったがうまくリカバリー。「昨日はプロになって最高のショットだったから。最高が2発も続くわけがない。風も違っていて怖い怖い。でもそれなりに楽しかったよ」と余裕。

「ここ1~2年、成績がわるかったせいもあるが、良いスコアを出そうという気持ちを持たなければならないのに、ついネガティブな考え方になってしまっていた。今はそういう気持ち、ぜんぜんないね。迷いがなくなった。悩むことはまだあるけど、迷うようなことはなくなってる」

たとえばティョットが右バンカーに入る。しかし次のホールで左に打つようなことは絶対にしたくないという。「それだと左右交互で、自分がわからなくなってしまう。だから2番ホールでは右のラフへ打つ。次はフェアウェイの右に打つ。そうやって少しずつ調整して、最後に真っ直ぐ飛ばす。1回で直しちゃだめなんだよ」

ひっとしたら、この4年間も、こうした薄紙をはぐような調整が続いていたのかもしれない。4年かけての調整。それがついに完成したのだろうか?

谷口徹はよく食い下がった。置いて行かれそうな雰囲気だったが14番15番、17番とバーディを決めて追いすがった。「自分でも成長したなと思えるラウンドでした。手応えが出てきました。マイペースでやれました」という。自己評価は70パーセントの出来。「明日は最低20アンダーまで行きたいと思います。そして20プラスアルファの部分は自分の力以外のところで欲しいです」

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1999年 東建コーポレーションカップ



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