それぞれのツアーを背負うキャプテンたち。和気あいあいとした中にも勝負に対するこだわりが感じられる

国内ゴルフツアー3団体（JGTO、LPGA、PGA）の対抗戦「日立3ツアーズ選手権」は15日（日）、千葉県の平川カントリークラブで開催される。前日14日（土）には当地でプロアマ戦と、公式記者会見が行われた。

長いシーズンを終えた3ツアーのトッププレーヤーたちが集結する一戦は、今年で9回目の開催。男子、女子、シニア各チーム6人の選抜選手たちは、ツアーのプライドをかけて戦いの舞台に足を踏み入れた。

＜＜　下に続く　＞＞

連覇を狙うのはPGA（シニア）チーム。今年は日本人初のシニアメジャーチャンピオンとなった井戸木鴻樹、賞金王の室田淳をはじめとした6人が参戦する。昨年大会の終盤に立て続けにチップインを決めた尾崎直道、中嶋常幸は出場しないが、キャプテンの室田は「あのプレーには本当にゾクゾクした。今年もそういう力を発揮してくれるメンバー」と自信を口にした。

そして昨年は最下位に甘んじた女子（LPGA）チームは平均年齢24.1歳とフレッシュな面々が勢ぞろい。6選手で今季は通算15勝を挙げており、佐伯三貴は「今年は良いメンバーがそろった。（歴代）賞金女王も2人（森田理香子、アン・ソンジュ）いる。置いていかれないように」と話した。そして「去年もシニアの方は『女子を応援している』と言ってくれたのに、（シニアが）優勝した。シニアの上手い“口”に負けず、JGTOの技を盗んで頑張りたい」と続けた。

2010年以来の勝利に挑むJGTOチーム。鍵は松“村”と口を揃える

一方、昨年大会でPGAに1ポイント差で敗れたJGTO（男子）チームは、松山英樹が左手親指付け根部分の痛みで欠場。キャプテンの片山晋呉は、今年の賞金王不在を残念がりつつ「すごく大事な選手が、松山なのか松村なのか…“山”と“村”の違いで、どちらが活躍するのか。いずれにしても松村がカギになる」と、急きょ代役を務める松村道央をイジり倒し、会見を盛り上げた。「こんなにプレッシャーがかかることになるとは…」と苦笑いする松村。2010年大会では池田勇太とMVPに選出されたこともあるだけに、意地を見せたい。（千葉県千葉市／桂川洋一）

【各チームの出場選手】
PGA：室田淳、東聡、羽川豊、渡辺司、奥田靖己、井戸木鴻樹
LPGA：森田理香子、佐伯三貴、アン・ソンジュ、吉田弓美子、比嘉真美子、堀奈津佳
JGTO：片山晋呉、小田孔明、藤本佳則、小平智、池田勇太、松村道央

【競技方法】
各選手およびペアの9ホールスコアをポイントに換算して争う団体対抗戦。インコースのみを使い、午前の1stステージは各チームのペアが1つのボールを交互に打つダブルス戦、午後の2ndステージはシングルス戦を行う。それぞれの組で1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイントを与え、合計点で勝敗が決まる。