2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ

久保谷、佐藤のシーソーゲームは最終ラウンドへ。背後には谷口徹がピタリとつけている

2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 久保谷健一
今度は久保谷が首位に立った

前日、落雷注意の影響で進行が遅れ、サスペンデッド(*1)になった。そして、3日目の早朝から第2ラウンドの残りが行われた。44名がコースに残したマークにボールをリプレースして、6時50分に再スタートを切った。

このラウンドでスコアを伸ばしたのはジャンボ尾崎だった。16番パー5でバーディを奪い7アンダーに伸ばしていたジャンボは、最終18番ホールでバーディを奪い8アンダー2位タイに浮上し、最終組に入ることになった。

ジャンボ以外の最終組は初日から好調の佐藤信人と久保谷健一の2人。6バーディ、ノーボギーと完璧なゴルフだった佐藤が11アンダーで単独首位に立ち、2人が3打差で追いかける恰好になった。

第3ラウンドは、10時から始まり、最終組は11時40分にスタートした。スコアを順調に伸ばす久保谷、佐藤とは対照的に、ジャンボはボギー先行の苦しい展開。結局スコアを2つ落とし、11位まで後退してしまった。

8アンダーからスタートした久保谷は、前半3バーディ、後半も10番でイーグルを奪い佐藤を捕えた。続く11番でもスコアを伸ばし14アンダーで単独首位になったが、12番パー3でこの日初めてのボギーを叩いた。「ピンチでピンチと思わなくなってきたのが良いのだと思う。自分ではピンチをチャンスに変える事はできないけど、パーはキープできるなという心のゆとりがでてきた」と言う久保谷は、その後パーセーブを繰り返し、13アンダーの単独首位で最終日を迎える。

2位に3打差をつけてスタートした佐藤は、久保谷と同じように前半3つのバーディを奪い14アンダーまで伸ばした。しかし、スコアを伸ばしたい10番パー5でバーディを奪えず、11番ではボギーを叩いてしまった。終盤、16番パー5で再び14アンダーの単独首位に立ったのだが、17番パー3でティショットをグリーン右サイドの深いラフに入れトラブルに見舞われた。

佐藤のボールはラフの中に確認できたが、あまりにも草が密集し、まともに打てる状況ではなかった。アンプレヤブル(*2)でカップに近づかないよう、2クラブレングス(*3)の範囲にドロップ(*4)した。しかし、その状況も左足下がりのラフの中。シャンク(*5)気味に当たったボールはグリーンに届かず、このホールでダブルボギーを叩いてしまった。

18番はセカンドショットでグリーンを確実に捕え、パーセーブした佐藤だが、終盤のトラブルが、明日のラウンドに不安が残らないよう、練習で再調整を行うと言う。

2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 谷口徹
再び上昇した谷口徹

佐藤、久保谷と共に、初日5アンダーで首位で並んでいた谷口徹が再浮上してきた。

2日目には、5つのバーディを奪いながら、ボギーも5つ叩くチグハグなゴルフになった谷口だが、この日はボギーを叩かず、確実にスコアを伸ばした。

16番パー5でこの日6つ目のバーディで12アンダーまで行ったのだが、最終18番ホールでピンチを迎えた。

「ちょっと、右からの風を意識しすぎてしまった」と言うティショットは池との境界線のハザードエリア(*6)に入ってしまった。2打目はピンを狙えず、脱出したが、ラフにつかまった。

3打目でグリーンは捕えたが、途中に大きな段差を下らなければならないロングパットが残った。このパーパットを見事に寄せ、ボギーでフィニッシュした。

「明日はパターが早めに入ってくれればいいんですけどね。ショットが調子いいので。ミスショットは18番のティショットだけ。それ以外は満足している」

好調なゴルフが続く3人が最終組で戦うことになったが、3人を追う選手も忘れてはいられない。10アンダーには、先週のミズノオープンで2位に入る活躍をした宮里聖志と、ショットの切れでバーディも量産可能な近藤智弘が並んでいる。共に25歳、ツアーの次世代を担う選手に成長して欲しいのだが、まだ優勝を経験していない。

また、8アンダーには片山晋呉もつけている。首位の久保谷とは5打差あるが、片山としては、この大会のタイトルを狙って出場している。5月の日本プロゴルフ選手権で、プレーオフの末に敗れた雪辱を果たしたいのだが、爆発することはできるだろうか。

【用語解説】

(*1)サスペンデッド
日没などでプレー続行が不可能になること。プレーは中断され、翌日その場から再開される。

(*2)アンプレヤブル
自分が次 のストロークをすることができない場合に、いつでも宣言して球を移動 する救済処置。ホール(カップ)に近づかず、2クラブ以内にドロップする。

(*3)2クラブレングス
自分の使用するクラブ(ドライバー~パター)で半径2本分の距離。

(*4)ドロップ
救済の処置で、ボールを肩の高さで手を真っ直ぐに伸ばした状態から落とすこと。

(*5)シャンク
クラブのシャフトの付け根付近にボールが当たり、目標よりも大きく右に跳んでしまう症状。

(*6)ハザードエリア
一般的に赤、黄色の杭で保護ざれた境界。この範囲内にボールが入った場合、1打罰で救済を求めるか、そのまま打つこともできる。その際、クラブを地(水を含む)に触れてはならない。

2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 スタート直前スコアボード
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 練習場の人だかり
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 ディーン・ウィルソン
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 ディーン・ウィルソン
D.ウィルソン、1番ティショット直後
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 真板潔
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 金鍾徳
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 丸山大輔
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目
1番ティにある選手用フルーツ
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 尾崎直道
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 デビッド・スメイル
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 宮里聖志
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 片山晋呉
片山晋呉左素振り
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 片山晋呉
片山晋呉スタート直前
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 片山晋呉
片山晋呉ティショット
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 星野英正
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 谷口徹
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 伊沢利光
伊沢利光ティショット直後
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 謝錦昇
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 加瀬秀樹
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 近藤智弘
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 尾崎将司
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 左)久保谷健一、右)尾崎将司
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 尾崎将司
尾崎将司ティショット
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 尾崎将司
尾崎将司ティショット
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 久保谷健一
久保谷健一ティショット
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 久保谷健一
久保谷健一ティショット
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 片山晋呉
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 片山晋呉
片山晋呉8番でバーディ
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 谷口徹
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 伊沢利光
伊沢利光 8番2オン狙い
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 谷口徹
谷口徹 8番でバーディ
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 佐藤信人
2002年 日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 3日目 尾崎将司
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