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藤田が今季2勝目に王手! 藤本が5位に急浮上

◇国内男子◇ダイヤモンドカップゴルフ 3日目◇ザ・カントリークラブ・ジャパン(千葉県)7199ヤード(パー72)

上位で熾烈なバーディ合戦が演じられた“ムービングデー”にも、単独首位からスタートした藤田寛之に揺るぎは無かった。3バーディ、1ボギーの「70」と着実にスコアを伸ばし、通算15アンダーでその座を堅守。2位に3打差をつけ、今季2勝目に王手をかけている。

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通算12アンダーの単独2位に、4連続を含む6バーディを量産した兼本貴司が浮上。通算11アンダーの単独3位にタイのキラデク・アフィバーンラト、通算10アンダーの単独4位に、2週連続優勝がかかるジェイ・チョイが続く。通算9アンダーの単独5位には、先週惜しくもツアー初優勝を逃した藤本佳則が急浮上。この日のベストスコアとなる「65」をマークし、41位タイからのジャンプアップを果たしている。

<動かざること…藤田寛之が単独首位キープ>
予選ラウンドのようなバーディラッシュは無い。それでも藤田は磐石の試合運びで単独首位の座を守った。前半からなかなかチャンスを作れず、パーを並べる展開。「風がどちらか吹いているか分からないような状態で、クラブ選択や球筋を作っていくのが難しかった」。6番でグリーンの外からパターでスライスラインを沈めて最初のバーディとしたが、後半も伸ばしたスコアは1ストロークだけ。しかし15番で2メートルのパーパットをきっちりと沈めるなど、要所を締めて「つるやオープン」に続く今季2勝目、通算13勝目へ前進した。

後続の選手たちが、大きくスコアを上下させたムービングデーにも「その日ごとに、調子が良い選手はフェアウェイをとらえて伸ばしていく。(個々の調子の)差が出やすいコース。(他選手が)伸びているのを、鵜呑みにしていてはダメ」と、リーダーズボードを見ても焦る気持ちは無かった。明日27日のゲームプランについても「とりあえず前半は自分のゴルフをしていかないと。一回は集団に呑み込まれても良い。簡単に逃げ切るタイプでもない」と浮つく様子は一切見せない。

今週月曜日(21日)には「全米オープン」の予選会を勝ち抜いたばかり。前夜はマッサージを受けている最中に「8~9割の間は寝てしまった」。本人にとっては珍しいケースで、「疲れているのは、疲れている」と自覚している。だが「良い疲れですからね」と、もちろん笑みも浮かべる。疲労がピークに達するであろう最終日の夜も、至福の時間は訪れるか。

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