ティショットへの不安による悪影響が、ショット全体へと波及。今季初勝利に近づいてはいるが・・

千葉県の森永高滝カントリー倶楽部で開催された、国内女子ツアー「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」の最終日。首位の全美貞に3打差の3位タイからスタートした横峯さくらは、4バーディ、4ボギーの「72」と伸び悩み、通算5アンダーの4位タイで終戦。プレーオフで敗れた先週に続き、またも今季初勝利は叶わなかった。

ショット復調への糸口を掴んでから、2週連続で演じた最終日最終組での優勝争い。しかし、再び勝機を逃す一因となったのもまた、「ぜんぜんですね」と吐き捨てたショットだった。「感触は悪くない」との中でも不安定さを感じざるを得ない、修正後から間もないショットの完成度。「先週は自分のプレーに徹することができたけど、ちょっと慣れてきた分、（ポイントを抑えることが）疎かになってしまった」。

前半の2番、7番と快調にバーディを重ねたが、7番ではフェアウェイからグリーンを外し、8番（パー3）では15mほどのロングパットを残しての3パット。連続ボギーで勢いは失速、優勝争いから脱落した。一方、対称的に安定したプレーで着々とバーディを重ねていった同組の全。「パットもショットも上手いし、すごいですよね。優勝する時って、ああいう感じなのかな・・・」。今季4勝目を挙げる盤石のプレーを目の当たりにし、力なく言葉を漏らした。（千葉県市原市／塚田達也）