2011年 伊藤園レディスゴルフトーナメント
期間:11/11〜11/13 場所:グレートアイランドC(千葉)
さくらは日没で「私は打ちません」
伊藤園レディスゴルフトーナメントの初日は朝から冷たい雨が降り続け、12時30分にコースコンディション不良のため中断となった。前半の9ホールを終えたタイミングで中断のサイレンを聞いた横峯さくらは、自身が利用しているキッチンカーにこもり、2時間7分の中断を過ごした。
前半の3番パー5でバーディを奪っている横峯は、14時37分のプレー再開直後の10番でもバーディを奪った。他の選手はクラブハウス内などで暖をとるなどして再開を待っていたが、横峯は車の中で「お茶していました」と明かす。
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「クラブハウスで待っているよりは、私は気分転換も出来ますし少し有利かもしれませんね」と話す横峯は、再開後もすぐにプレーに集中することが出来たという。
そして日没サスペンデッドを知らせるサイレンが鳴ったのは、横峯の組が15番パー5に入ってからだった。セカンドショットを打った横峯のボールはグリーンの手前120ヤード地点に止まった。同じ組でラウンドする大山志保と馬場ゆかりは、3打目も打ち、さらにグリーン上に上がるとカップインまで終えた。しかし、横峯は2人のプレーを見ているだけで、3打目を打つことはなかった。
「明日は晴れると思うので、今日の状況とはだいぶ違うと思います。今日だったら9番アイアンを使うと思いますが、明日ならもっと短いクラブで攻めることが出来ると思いますので」。他の2人がプレーを続ける中、横峯なりの判断でボールをマークすると、傘をさしたままグリーンまで歩いた。
この日のサイレンは日没のためで、危険を告げるものではないので、サイレンが鳴った時点でプレー中のホールがカップインまで可能となっている。明日の再開をホールの途中で迎えるか、そのホールを終えて次のティショットからが良いのかは個人の判断に委ねられている。横峯は、パー5の3打目をピンに寄せてバーディを奪いたいという選択をした結果が2人とは異なるが、ルール上は何の問題もない。明日の再開直後にバーディを奪うことができたら、横峯の選択が正しかったことになる。(千葉県長生郡/本橋英治)