今年は「ゴルフを楽しむ」というテーマを掲げた横峯さくら。ラウンド中も笑顔が目立ちそうだ

国内女子ツアー2010年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に出場する横峯さくらは、水曜日の指定練習日にはコースに現れず、木曜日のプロアマ戦に姿を現した。先週はシンガポールで米国女子ツアーの「HSBCチャンピオンズ」に出場しているだけに「事実上開幕戦ですが、私にとっては2戦目ですし、いろいろ課題が見つかったので良い経験をしました」と振り返る。

横峯の言う課題とは高くロブショットのように上げるアプローチのことだ。前週のコースは砲台グリーンになったホールが多く、グリーン上の傾斜もきつくボールをふわりと浮かして寄せる技術が何度も要求された。その中でもアプローチのミスから何度かボギーにしてしまったことを悔やんでいる。横峯はオフシーズンのテーマにショートゲームの精度を上げることを掲げてきたが、その結果が出なかっただけに今週の国内開幕戦ではリベンジを果たしたいところだ。

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オフの間、もう一つ取り組んできたのがキャッチボールだった。父親の良郎氏が提案して始めたキャッチボールでのトレーニングでは、「スイングのタイミングが取りやすくなったので、アゲインストでも風に負けにくい低いボールが打てるようになりました」と嬉しそうに話す。今週のコースは、日によって海からの強風が吹くことがあるが、その対応に発揮できるか注目したい。

そして、今季の目標を「ゴルフを楽しむことです」と共同記者会見で宣言した。昨年の開幕戦では賞金女王獲得を宣言し、結果的に目標を達成したが、シーズン中盤には自分自身を追い詰めてしまったことを少し後悔しているという横峯。「今年は成績に関係なく、ゴルフを楽しむことを目標にします」と言う。さらに、明日迎える開幕初日に宮里藍と同組でラウンドをすることに対して、「久しぶりに一緒なので楽しみたいです」と笑顔で会見を締めくくった。