昨年は16位タイの横峯さくら。今年は来年の出場権が得られる15位以内を目指したい

横峯さくらにとって、2度目の経験となる「全英」の舞台。初めて挑んだ昨年大会では、通算1オーバーの17位タイで予選を突破。翌年の出場権を得られる15位にわずか及ばず16位タイに終わったものの、ここ一番での大舞台での強さをいかんなく発揮した4日間だった。

先の「全米女子オープン」でも、悪天候によりスケジュールが大幅に遅れるタイトな条件ながら22位タイフィニッシュ。それでも、「メンタルや技術的にもまだまだ」と課題を口にする当たりに横峯の精神的な成長を、そして世界で戦っていることへの自覚が芽生え始めていることを実感させた。

海外選手たちに勝るとも劣らない横峯のドライビングディスタンスは、間違いなく大きなアドバンテージだ。以前は目についた波のあるプレーも、ショットの方向性が増したことですっかり影を潜め、コースレイアウトに関係なくいつでも安定した実力を発揮できるプレーヤーに成長した横峯。持ち前の強心臓と合わせて、ゴルフの聖地と称されるセントアンドリュースでも“横峯らしさ”を存分に発揮してくれることだろう。