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桃子のガッツUSA!!

首位発進の桃子「こんなゴルフがしたかった!!」

地元熊本で開催されている「西陣レディスクラシック」の初日に、5アンダーをマークして単独首位に立った上田桃子。最近はボギーが先行する試合が多く、勢いに乗れないことが多かったが、1番で2.5mのバーディパットを沈める好スタート。この日はパッティングが好調で、5番では2m、9番でも3mを沈め、前半に3アンダーまでスコアを伸ばした。

後半に入る前に20分程度の待ち時間があったため、ロングパットの練習を繰り返した。そして後半には11番パー5でバーディを奪うが、13番パー3では1.5mのパーパットを外す3パットでボギーを叩いてしまった。「あの3パットでカッとなったのが自分でも分かったので、14番のティグラウンドでキャディバッグから自分でドライバーを抜いて、気持ちを落ち着かせました」と振り返る上田。

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米ツアーでポーラ・クリーマーが同じような行動をするのを見て、気持ちを切り替えるためにと昨シーズンから取り入れているという。「14番でフェアウェイのセンターを捉えられたので気持ちの切り替えが完璧に出来ました」。その切り替えが続く15番でスーパーショットに活かされた。

331ヤードの距離の短いパー4で、ティショットをフェアウェイに運ぶと、残り72ヤードの2打目を60度のウェッジで放った。「ちょっと当りが薄かったので、思ったよりは低く出てしまいました。でも狙った方向には行ったので、ピンに寄って欲しいと思いました」。上田の狙い通り、グリーン右サイドのカラーに落ちたボールは、傾斜を伝ってピン方向に向かい、そのままカップに吸い込まれた。

このイーグルで5アンダーまでスコアを伸ばした上田は、納得の表情で初日のラウンドを終えた。「こんなゴルフがしたかったんですよね」。調子が悪くないのに、結果が出ないと悩んでいた上田だが、前日に掲げた一打に集中することを全うした。

「前半、体が回らずショットも良くなかったけど、耐えるゴルフができました。ショットの時に打ち方で悩むこともなく、ボールの出だしや弾道のイメージを強く持つことに集中できました」と、自分のやるべきことをやりつくした上田は、残り2日間で「優勝」に向け集中力をさらに高める。

2010年 西陣レディスクラシック



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