2009年 全英リコー女子オープン
期間:07/30〜08/02 場所:ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)
桃子、宮里から学んだ我慢で過酷なリンクスに挑む
今年が3度目の「全英リコー女子オープン」挑戦となる上田桃子。セントアンドリュースで行われた07年大会は55位タイ。昨年のサニングデールでは7位タイという成績で、これが自身の4大メジャー大会での最上位フィニッシュとなっている。
今年の会場であるロイヤルリザム&セントアンズは、全体的には平坦だが、所々にマウンドやブッシュがあって、ティグラウンドやセカンド地点からグリーンまでの視界を遮ることが多い。「こういうコースこそ、良いマネジメントをしないといけない」と、上田は警戒感を示していた。
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「本当にタフって言葉一番マッチするコースです」と上田は言う。そんな過酷なコース条件の中では、我慢と忍耐が必要になってくるが、これまでは「自分は我慢するタイプのプレーヤーじゃないと思っていた」と打ち明ける。そんな上田の考えを変えたのは、先週の「エビアンマスターズ」を制した宮里藍の存在だ。予選ラウンドを宮里と一緒に回り、「守りが我慢じゃないし、我慢が良いことに繋がるということを痛感した」と上田。「自分が叩いてしまった一番の理由は、自分が出来ないことにイライラして、我慢出来なかった事」と、厳しく自己分析した。
それを踏まえ、今週は「トラブル回避が大前提。ダブルボギーを打たないことが大事」と粘り強いゴルフで上位を狙う。「多分、4日間余裕は無いと思うけど、それを分かっていてマネジメントしているのと、分かっていないのでは大きく違う」と、ちょっぴり大人なゴルフを見せるつもりだ。
キャディのテリーとのコンビは、いまだに英語のコミュニケーションに苦労し、あうんの呼吸とはほど遠い。それでも、テリーはシーズン前からこの試合を楽しみにしていたほどに、コースを知り尽くしているという。精神的に「一つ壁を破ったかな」という上田が、頼れる味方を力に、結果を残すことが出来るだろうか?
この日は諸見里しのぶ、江連コーチらと共に練習ラウンドを行った上田。明日は12時32分という遅いスタート時間なので、「今日は早めに終わって、スパにでも行ってこようと思います」と、直前にリラックスして大会本番に臨むつもりだ。