開幕戦のハワイで終始リラックスした様子の上田桃子

09年の米国女子ツアー開幕を翌日に控え、この日は7時50分からプロアマ戦に出場した上田桃子。「今日の朝は久々の早起きで、試合だな～みたいな感じでした」と、少しずつ気分も本番モードに近づいている。

米ツアーデビュー戦となった昨年の同大会では、いきなり最終日最終組でアニカ・ソレンスタムと優勝争いを繰り広げ、周囲に大きな衝撃を与えた。そのソレンスタムはもういないが、「リベンジするぞという気持ちと、また帰ってきたという思いがある。今年も良いスタートを切りたい」と、心中期するものはあるようだ。

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ツアー2年目となり、「今年はデータが凄くある。コースやホテルのことを知っているし、知り合いが増えたのも大きい。去年より勝てる確率は高まっている」と、優勝の準備は整いつつある。「去年は楽しもうという気持ちが強かったけど、今年は勝ちたいという気持ちが強い」と、精神的な充実感も感じさせた。

その違いが現れているのが、今年のスケジュールの組み方だ。昨年は日米両ツアーに出場し、なかなか思うような結果が残せなかったが、「あれこれしたいことがありすぎて、目標がはっきりしなかった」と、その問題点は自覚した。「今年はアメリカで勝つということを目標にして、日本の試合を通じてそれを達成したい」と、今年も日本ツアーには10試合程度出る予定だというが、あくまでも米ツアーを主軸とする考えを示した。

開幕に向け、「初日、2日目、3日目とやることは分かっている」という上田。「このコースは距離が短いので、まずはフェアウェイから第2打を打てるように。それと、グリーンが止まりにくいので、ウェッジで止まる球を打てるようにインパクトをしっかりとヒットさせること」と、戦略も組み立てた。2年目も、昨年のようなロケットスタートと行きたいところだ。