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石川遼

遼、50位も予選通過の価値を噛み締める

フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで開催中の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」3日目。3オーバーの61位から出た石川遼は3バーディ、2ボギーの「71」でまわり、通算2オーバーとして50位タイで最終日を迎えることになった。

カットラインギリギリで予選を通過した石川は、序盤からショットに安定感を見せた。前半アウトは2つのパー5で確実にバーディを奪取。4番では左サイドのフェアウェイバンカーから2番アイアンで花道まで運び、6番ではフェアウェイから2オンに成功した。

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しかし折り返しの9番で3パットボギーをたたくと、後半12番(パー5)でバーディとするものの、その後はチャンスを活かしきれない。4つ目のパー5、16番ではフェアウェイからの第2打をグリーン手前のクリークに入れてしまい、上位進出を目指す身としては痛いボギー。結局ムービングデーに伸ばしたスコアは1ストロークにとどまった。

それでもラウンド後の表情はここ3日間で最も明るかった。「全体的に内容は良かった。ドライバーからウェッジまで、同じ流れで打てるようになってきた」と手応えを語る。この日は「体の動きとクラブを同調させるように」とスイングに入る前に、クラブのヘッド側を握る素振りをルーティンに取り入れた。また、パッティングでも、ボールをセットする際にパターヘッドのアライメントとボールを普段以上に丁寧に合わせる姿も。「常に惜しいパットをしていくことが、上達につながる。入る、入らないよりも、カップをかすめるような外し方が出来ていれば問題ない」と、結果へのこだわりは少なかった。

前日2日目には最終ホールの第2打でスーパーショットを見せ、バーディフィニッシュで決勝ラウンド進出を決めた。スコアへの満足感は少ないが「(2日目の)最後のバーディが無かったら、今日の収穫は無かった。本当に今日プレーできて良かったと思う。1日でも多くプレーしたいし、マスターズまでに1週間あいてしまうし、試合勘という面でも、いろんな意味のある予選通過だった」と土壇場で手にした2日間のプレー機会に大きな意味を持たせる。

最終日、当初から目標としていた今大会終了後の世界ランキング50位以内を確保すためには、最低でも10位台の成績を残したいところ。「今日のプレーとほとんど同じ内容なら、60台でまわれる可能性は高い。常に60台を出せるようなプレーをしていくことが大事」と自信を深めてマスターズ前最後のラウンドに臨む。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2012年 アーノルド・パーマーインビテーショナル



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