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石川遼

遼、思い出の18番は「プレーしていても楽しい」

2008年、プロ転向後の初優勝を果たした「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」に今年も石川遼が帰ってきた。大会前日のプロアマ戦に出場した石川は、最終18番で2打目をグリーン奥のカラーに運び、難なくバーディを奪ったが、一緒にラウンドしたゲストが08年の最終ホールで石川が見せたウォーターショットに挑戦した。

ゲストの1人がおもむろにグリーン手前のバンカーに歩み寄ると、石川はそれを腕組みしながら見つめていた。そしてボールの下半分が池の水に浸った状態から見事グリーンに乗せると、拍手しながら「ナイスリカバリー」と声をかけた。「みなさん、僕のショットを覚えていてくださるみたいで、挑戦するのが楽しいんだと思います」と嬉しそうに話す。

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「18番(パー5)は好きですし、プレーしていても楽しい。コースの形というかスタイルというか、多くの方がホール全体を見られる設計になっていますし、歴史ある大会に相応しいホールだと思います」。グリーンの奥が自然の傾斜になっていて、525ヤード先のティグラウンドで選手が打つところも目視できる形状になっている。

「このコースでイーグルチャンスがあるのは18番だけだと思います。あとの(パー5)3ホールは2オンが難しいので。今年はグリーンが例年よりも少し柔らかいので、いままで以上に攻めていきたい」相性の良いこの大会で、スコアを伸ばすイメージを膨らませる。

課題とするドライバーショットも練習を積むことで好感触を掴んできた。「身体の回転に逆らわず、ヘッドの弧を丸く動かしたい。身体で(ヘッドを)上げれば外には上がらないので」。テークバック時のヘッドの動きを意識しながら練習を繰り返す石川は、以前よりも少し深くなったラフをも気にせず、思い切りの良いスイングを目指す。(兵庫県加東市/本橋英治)

2011年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント



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