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石川遼

遼、二十歳の誕生日は「コルクを飛ばしただけ」

国内男子ツアー第16戦「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」は9月22日(木)から4日間、滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で開催。前週17日(土)に二十歳の誕生日を迎えた石川遼は、20代で初めてのトーナメントを戦う。

前週の「ANAオープンゴルフトーナメント」で石川は無念の予選落ち。バースデーに迎えるはずだった決勝ラウンド初日を戦うことなく埼玉の自宅へと戻り、家族からの温かい祝福を受けた。

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だが解禁となったアルコールの味はどうやらまだ“苦いだけ”のよう。「ワインとか、シャンパンとかいっぱい贈っていただいたのですが、僕はシャンパンのコルクを飛ばしただけ」。19日に行われた今大会の懇親パーティでシャンパンを口にしたが「まだおいしさを感じない。『飲みたい』というのは無いです」と、“勝利の美酒”を心から味わうのはもう少し先になりそうだ。

だが期待が高まる今季初勝利まで、お預けにするつもりはない。「パナソニックオープン」開幕前日の21日(水)は、あいにくの雨のため午前中の練習ラウンドを取りやめ、午後にコース入りしてボールを打ち込み。毎年開催会場が変更されるトーナメントだけに、1打でも多くコースの感触を確かめたいのが選手心理ではあるが「ショットもパットもすごく良い感じ」だという。

そしてその「2011年1勝」へは、スタートダッシュがカギとなりそうだ。列島を襲う台風15号の影響で、この日までのコースは多くの水分を含んだが、週末に向けて天気は回復していく予報が出ている。グリーンは日増しに硬く締まり、スピードが出る見込み。「明日(初日)が4日間で一番スコアが出るかもしれない。ラフからフライヤーしてもボールが止まる、というのは選手の(コースに対する)イメージが変わってくる。こういう我慢比べになりそうなコースでは、良いイメージを持つこと、成功体験をすることが大事」と言う。

2008年のプロ転向当初から所属先となっている主催者に対し「何かのご縁でこういう形で迎えられた。ぜひ優勝という形で恩返ししたい」と石川。節目となる一戦で輝けるか。(滋賀県栗東市/桂川洋一)

2011年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン



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