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石川遼

遼、悩みのパットに光明! 逆転勝利に望みを繋ぐ

「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」予選ラウンドは、パットに苦しみ、悩まされ続けた石川遼。好調なショットをビッグスコアへと繋げることができず、通算2アンダーの31位タイで迎えた3日目は、「ようやくノルマ(4バーディ)を達成できた」と、5バーディ、2ボギーの「69」。全体的に伸び悩んだこともあり、通算5アンダーの18位タイに浮上した。

予選ラウンドとの違いは、パッティングの精度の向上だ。「打ちたい方向に真っすぐ打ち出す」というテーマを掲げていた石川は、この日は時おり、アドレス時に1つのルーティンを加えていた。腰の高さでパターを打ち出し方向と水平に持ち、狙ったラインのイメージを頭に焼き付ける。「打ちたい方向に自信を持って打てていなかったので、“ここに打つんだ”と自分に意識させた」。その意識は、スタートホールの1番から効果を生む。

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ピン左、4メートルのスライスライン。「出だしから、うまくラインに乗せて打つことができた。昨日は、ああいうパットが無かった」とバーディ発進。以降もバーディを重ね、パットへの自信を少しずつ取り戻していった。「もう少し修正が必要だけど、パットも徐々に良くなってきた。ショットは3日間良いし、全てが明日に繋がると思う。最終日にようやく、良い精神状態、良いショットとパットの状態で臨めそうなので楽しみです」。力強い前向きな言葉が、ようやく石川の口から溢れ出た。

首位と5打差、賞金ランクトップのキム・キョンテとは3打差で迎える最終日。キョンテの賞金王確定を阻止し、自らの大逆転賞金王へと繋げるためにも、明日はバーディ量産が求められる。「池田さんとキョンテも良いプレーを続けているけど、追いかけて行きたい」。前を見据え、最終日のチャージを誓っていた。

2010年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント



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