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石川遼

遼、パープレーでも8位に浮上

「三井住友VISA太平洋マスターズ」2日目、賞金王争いと共にスイング改造を続ける石川にとって、この日の強風はさらなる不確定要素となった。

立ち上がりの2番ホール、フェアウェイからの第2打はピンまで残り183ヤードをフォローを計算に入れて8Iで放ったが、キャリーでピンをオーバーしてしまう。「さすがに風が強いだけじゃなくて、自分のスイングのどこかに悪いところがあると思った」という石川。

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ボールを左足寄りに置き、今まで以上に下半身で体重移動をして球を捉えなければミスショットとなってしまう。ドライバーに関しては「そんなに悪くない」というものの、アイアンではまだ納得の行くショットの打てる確率は高くはない。

それでも、6番で8mをねじ込んでバーディを奪うと、8番、13番とボギーを叩いたものの、15番、そして最終18番では2オンに成功してバーディフィニッシュ。苦しみながらもパープレーで終えると、順位は前日の14位タイから8位タイへと上がっていた。

「御殿場で、パープレーで回ってこれだけ順位が上がるのは記憶にないです。今日は今までラウンドした中で一番難しいコンディションだったと思うし、その分苦しんだけど、最後はこのコースが好きだという気持ちがスコアを維持してくれたと思います」と石川は振り返った。

スイング改造はまだ途上だが、それでも「もう少しで打てそうな気がします」と兆しはある。「アイアンでドライバーと同じようなスイングが出来れば、フェースにボールがくっついて思ったような球筋が打てると思う」と、理想のスイングへは一歩ずつ近づいている。

2010年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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