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石川遼

遼、3つのテーマを貫いて今季初の首位発進!

「今年で1番、初日に対して不安がない状態でスタートできました」。その感覚がそのまま、5アンダーの単独首位という結果に表れた石川遼。特にインの前半は完璧な内容。11番で3.5メートルを沈めてバーディを先行させると、今年から590ヤードに伸びた15番パー5で魅せた。残り278ヤードの2打目、3Wから放たれたボールは「イメージ通りだった」というドローの弾道。ピン手前2.5メートルに寄せてイーグルを奪い、一気に流れに乗った。

続く16番パー3では、あわやホールインワンというスーパーショットでピンに絡め、“お先”のバーディ。さらに17番、1番、3番とバーディを重ね、一時は2位に3打差をつける7アンダーまで伸ばした。5番ではボギー、7番パー3では3パットのダブルボギーを叩いて2位タイに後退するが、迎えた最終9番パー4。10メートルを沈め、単独首位を奪回するバーディフィニッシュ。力強いガッツポーズで締め括り、ギャラリーの大歓声に包まれた。

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今週は3つのテーマを掲げているという石川。「自然体でプレーすること。積極性を失わないこと。技術的には、躍動感のあるスイングをすること」。これまでショットのテーマとしていた体の回転に加え、今週からは軸を保ちつつ、より体重移動を行うスイングに取り組んでいる。これが石川の言葉でいう“躍動感”だ。

そして、積極性。「このコースは積極性を広く受け入れてくれる。常に攻める姿勢を持っていればコースの神様が待っていてくれるけど、失うと背を向けてしまうコースだと思う」。この感覚が、石川の持ち味である攻めのプレーに一層の磨きをかけ、スタート前の不安を払拭させた理由だという。

自身初の大会連覇について、「その気持ちは徐々に強くなっていくと思う。モチベーションが上がっていく良い材料になっていくと思います」と石川。その気持ちをさらに高めるべく、明日の2日目もチャージを狙う。

2010年 フジサンケイクラシック



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