2010年 ノーザントラストオープン
期間:02/04〜02/07 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
遼、最終日は「トップ10を目指してやりたい」
「ノーザントラストオープン」3日目、石川遼は昨日消化出来なかった第2ラウンドの残り5ホールをこなすため、早朝7時30分に14番のティグラウンドに立っていた。
昨日まで好調だったショットだが、この日は出だしの14番パー3で左サイドのバンカーに掴まり、ここはパーで切り抜けたが、続く15番でラフからバンカー、そして3.5mのパーパットを外して、第2ラウンドで初めてのボギーを叩いてしまう。次の16番パー3でもパーオン出来ずに際どいパーを拾うなど、僅か5ホールとはいえ、PGAツアーの予選を上位で通過するプレッシャーが昨日までの石川らしさを消してしまう。
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次の17番パー5でも、ティショットは左のセミラフ、第2打は右のセミラフと微妙にぶれたが、残り124ヤードの第3打。AWで放った石川の球は、ピンの手前でワンバウンドすると、そのまま綺麗にカップイン!自身PGAツアー初となるイーグルを奪い、一気に通算6アンダーとスコアを伸ばした。最終18番をパーで締めた石川は、4位タイで予選を通過。昨年予選落ちのリベンジを果たしたが、「もっと嬉しいかと思ったけど、そこまで感情的ではなくて、第3ラウンドを頑張ろうと思えています」と、浮かれることなくすぐに気持ちを切り替えていた。
午後1時から始まった第3ラウンド。アンソニー・キム、リッキー・バーンズと同組となった石川は、1番パー5で幸先良くバーディ発進。しかし、続く2番で第2打をグリーン奥に外すと、寄せ切れずにボギー。3番でもティショットを左に曲げて連続ボギーとしてしまう。
10番でバーディを取り返したが、11番、13番とボギーを叩き、スタートから2つ落として通算4アンダーへと後退する。夕闇が迫る中、重苦しい雰囲気に包まれたが、14番で10mのバーディパットを沈めてガッツポーズを見せると、15番では12mのパーセービングパットを沈めて笑顔。17番をプレー中に日没サスペンデッドを告げるホーンが鳴ったが、その最終ホールで3mのバーディパットを沈めた石川は、17ホールをパープレイで回って、通算6アンダーの暫定12位タイで3日目を終えた。
「前半はまだまだ練習が足りないなというミスが出ました。僕にとっては精一杯の結果だけど、パープレイで置いていかれるのがアメリカの多くのトーナメントの流れなので、その事をしっかり受け止めたいです。結果的には順位を下げて終わってしまったので、まだまだですね。明日は12位タイからのスタートなので、トップ10を目指してやりたい。3つか4つは伸ばさないといけないと思うけど、それくらい上をみてやりたいです」と石川。具体的な目標も見えた石川が、明日の最終日にどこまでスコアを伸ばせるか注目だ。