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石川遼

遼が吼えた! 今週初のアンダーパーで30位に浮上

ホストプロとして迎えた「アジアパシフィックパナソニックオープン」。辛くも決勝ラウンドに進出した石川遼は、10番ティからスタートを切った。10番、11番とパーで終え、迎えるは2日目に痛恨のトリプルボギーを叩いた12番パー4。初日は左、2日目は右に曲げていたティショットは、「悪くはなかった」とフェアウェイ近くの右ラフへ。2打目はグリーン右奥カラーに乗せ、アプローチを手前1.5メートルに寄せるが、このパットがカップに蹴られてボギー。唖然とした表情でカップを見つめた。

だが、直後の13番パー3。ティショットをグリーン奥6メートルに乗せると、これを捻じ込み会心のバーディを奪う。12番のボギーの悔しさもあったのだろう、「今週で一番、気合を入れたパットだった」と、ガッツポーズと同時に咆哮が飛び出した。続く14番パー5では2オンに成功し、今週では初となるパー5でのバーディをマーク。18番でもバーディを奪い、グリーンを囲む大ギャラリーから割れんばかりの歓声を浴びた。

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前半で2ストローク伸ばし、多くの期待を背に迎えた後半。次々とバーディチャンスを演出するも、「あれだけのチャンスをものにできず、最後までパットが入らずに終わってしまった」と、グリーン上で苦しむ展開に。後半だけで16パットを叩き、ギャラリーからは溜息と悲鳴ばかりが響いた。最終的に、後半はすべてパー。通算1オーバーの30位タイには浮上したが、目標としていた通算アンダーパーには届かなかった。

目標達成は叶わなかったが、今週初のアンダーパーのラウンドに「3日間の中で一番、内容が良かったラウンド。全体的に落ち着いてプレーできたし、今日は少しだけスッキリしています」と及第点をつけた。首位とは10打差と大きく引き離されてしまったが、「最大の目標はトップ10。1つでも順位を伸ばして終えたい」と語気を強める。明日も攻めのプレーに徹し、ホストプロとしての務めを最後まで全うする。

2009年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン



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