2009年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/13〜08/16 場所:ヘーゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)
遼、「全米プロ」の歴史に名を残す! 大会史上最年少で予選突破!
海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」2日目を、予選通過ライン上の2オーバー、69位タイで迎えた石川遼。ティオフは午前7時45分、風もない穏やかな状況で10番ティからスタートを切ったが、12番では4メートルのパーパットを外してボギー。その後、16番までに2バーディを奪って盛り返すが、17番パー3では、5メートルのバーディチャンスからまさかの4パット。ここをダブルボギーとし、通算3オーバーで後半へと折り返す。
中盤に入ると、「真っ直ぐに飛ばそうとし過ぎて、体のキレが悪くなった」と振り返る石川。さらに背中の違和感も重なり、好調だったドライバーに乱れが生じる。1番ではティショットを左のラフに曲げるなどボギー。4番パー3でも、グリーン右のガードバンカーに打ち込みボギー。一時は通算5オーバーまで後退し、予選通過ラインも遠ざかる厳しい展開が続いた。
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だが、182ヤードの8番パー3でピン奥80センチにつけるスーパーショットを見せ、起死回生のバーディ。そのまま通算4オーバーでホールアウトした。この時点では予選通過ラインに2ストローク及ばなかったが、石川がホールアウトした午後からは強い風が吹き荒れ、午後スタート組が全体的にスコアを落としたことも幸いし、順位はグングンと上昇。最終的に予選通過ライン上となる62位タイまで浮上し、3度目の海外メジャー挑戦で初の予選突破を果たした。同時に、予選通過の大会年少記録を塗り替える快挙を遂げた。
ホールアウト後に「予選通過できることを願いたい」と切実な言葉を残して会場を後にした石川だが、「記録ということに実感は無いけど、素直にものすごく嬉しいです。土日にプレーしたいという夢が叶いました」というコメントを寄せ、喜びを表現。「今日はドライバーの思い切りの良さが無かったので、修正して明日は思い切り振り抜きたい。まだトップ20、トップ10も狙える位置だと思うので、明日も頑張ります」。まずは、第一の目標だった予選突破は達成した。明日からは石川にとって未知の領域、メジャー挑戦の第二章が始まる。