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石川遼

遼、バーディフィニッシュで決着!涙の完全勝利

石川遼が単独首位で迎えた「サン・クロレラクラシック」最終日。「渾身のバーディを獲っても、BJ(ブレンダン・ジョーンズ)もバーディを決めてくる展開でした」と、勝負はブレンダン・ジョーンズとの一騎打ちに。ともに通算16アンダーで並んで迎えた最終18番、2.5メートルのバーディパットを沈め、ツアーでは自身初となる完全勝利を飾った。

2位に2打差をつけてのスタートに、石川の頭にこれまでにない迷いが生じたという。「コースが難しいし、僕が伸ばさなくても勝てるのでは…」。保守的な考えが災いしたのか、5番を終えて1バーディ、2ボギー。だが、6番ティにあるリーダーズボードを見て、考えが一変する。2組後ろを回る片山晋呉が4連続バーディを奪い、早くも石川に並んでいたのだ。「こういう気持ちじゃダメだと思い、ものすごく気合が入りました。自分の世界に入ってプレーできたのは、そこからですね」。その言葉通り、6番からバーディ量産体制に。石川の序盤の出遅れもあり、戦況は目の離せない接戦へと進んで行く。

石川がバーディを奪えば、ブレンダンもバーディを奪い返す。6番以降、ともにバーディを奪ったホールは実に5回を数えた。それでも14番までは1ストロークのリードを奪っていたが、15番パー4でティショットを右ラフに打ち込むなどボギーとし、通算16アンダーでブレンダンに並ばれる。16番では右ラフの木の後ろ、18番では右バンカーとティショットが乱れたものの、「ほんの少しの狂いだったし、今のところは反省をしないで次につなげていこうと思った」と前向きな姿勢は崩れなかった。

18番の2打目は、「右のバンカーはボールも止められるし、ロングアイアンでグリーンに乗せられると思っていたのでOKだった」と、想定の範囲内。その気持ちの余裕が、ピン左2.5メートルにつけるスーパーショット、そして優勝を決めるバーディフィニッシュに繋がったと言えるだろう。「BJがいなかったら、ここまで良いプレーはできなかったと思う。これ以上ないほど感謝したい」。ウィニングパットを沈めた直後、ブレンダンに抱き寄せられると涙が溢れ出した。

この勝利により、賞金ランキング(海外ツアーは含まず)でトップに浮上。「僕の姿勢はまったく変わりませんが、最後の『ゴルフ日本シリーズJTカップ』まで賞金王レースに自分が加わっていられれば良いですね」と率直な気持ちを語った。距離も長く、アメリカのコースに近い全面洋芝の小樽CCを“仮想全米プロ”と位置づけて臨んだ今週。「これ以上ない最高の流れ。戦い方は変えないと思うし、メジャー4日間を経験したいですね」。13日(木)に開幕する「全米プロゴルフ選手権」に向け、一週間前の6日(木)に渡米する予定だ。

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