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石川遼

予選落ちの遼、4連続バーディが夢の跡

「つるやオープン」初日を2オーバーの62位タイで終えた石川遼だが、本人は絶好調を宣言していた。大会2日目、まずは上位60位までの予選通過ラインを目指すこととなった石川だが、その言葉を自ら証明するようなスタートダッシュを見せた。

1番で1mにつけてバーディを奪うと、2番では昨日までほとんど決めることが出来なかった4mのバーディパットを沈めて連続バーディ。続く3番では、またしても1.5mにつけてバーディとすると、4番ではピン下から6m近いパットを沈めて、力強いガッツポーズを見せる。1番からの4連続バーディにギャラリーも大盛り上がり。一気に2アンダーへとスコアを伸ばした。

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しかし、石川の内面には見えない変化が起きていた。「4つ目のバーディを獲った後、なんとも言えない緊張感があった。あれが最終ホールなら、上がりが良かったと言えるけど、次から大事にいこうという気持ちが出てしまった」。

5番パー3では、ティショットをグリーン右のがけ下に落としてボギーを叩く。続く6番パー5、ティショットを左に曲げた石川は、ベアグラウンドから強引に3Wで打つと、これが芯に当たらずに目の前の深いラフに捉まる。4打目でグリーンに載せるも、10mを3パットしてダブルボギー。さらに8番でもボギーを叩いた石川は、序盤の貯金を一気に吐き出した。

「まだちょっと、ドライバーのスイング、アイアンのスイングが安定しきっていない。チェックポイントはあるけれど、昨シーズン後半のようなコツが見つかっていない」という石川。後半は11番でバーディを奪うが、13番でもティショットを左に曲げ、5オン1パットのダブルボギーとし、結局この日は「72」。通算3オーバーでカットラインに2打及ばず、あえなく予選落ちとなってしまった。

「完璧な状態のつもりが、たまにイメージとかけ離れてしまうことがあった」という石川。昨年予選通過を果たした大会で、今年は予選落ち。自身の成長について問われた石川は、「本当は今年の方が底上げされて、良い状態で来ているつもりだけど、スコアがついてこなかった」と戸惑いを見せつつ、早々に会場から姿を消した。

2009年 つるやオープンゴルフトーナメント



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