先週については「結果を忘れて」。打倒・チェ・ナヨンを誓った有村智恵

先週の「スタンレーレディス」で今季2勝目を飾った有村智恵が19日（木）、舞台を茨城県に移して開催される国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」のプロアマ戦に出場。18ホールをラウンドし、最後の調整を終えた。

自身初の大会連覇を果たし、意気揚々と会場に乗り込んだ・・・かと思いきや、調子を問われてしばし沈黙。「どうかな、という感じです。先週も特別良かったわけではないし、ショットの違和感もあった。反省点もたくさんあったので、先週の結果はもう忘れて、反省点を良い方向に持っていきたい」と、その表情は冴えない。大会連覇への喜びは、もちろんある。しかし、濃霧の影響により27ホールに短縮された中では、自身の中で実力を出し切った感覚は少ないようだった。

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その状況で、「モチベーションが上がる」と有村の気持ちを掻き立てるのが、主催者推薦でスポット参戦するチェ・ナヨンの存在だ。「昔からのつき合いで仲も良いし、正直、負けたくないですね」。2週間前の「全米女子オープン」でナヨンがメジャー初制覇を果たす姿をテレビで見て、刺激を受けると同時に「他の選手が勝ったとき以上に悔しさが込み上げてきた」と、正直な気持ちも吐露。年齢も同じ24歳、ジュニア時代から知る存在だけに、意識の高さも並大抵ではない。

想定する優勝スコアは15アンダー。「ティショットがフェアウェイに行けば、バーディチャンスにたくさんつけられるロケーション。ナヨンなど、海外選手たちもそれくらいを想定していると思う」。今は遠く離れてしまったライバルの背中を見据え、連日のビッグスコアを誓った。（茨城県稲敷郡／塚田達也）