最終18番をイーグルで締めくくり、17位タイへの急浮上で決勝ラウンド進出を決めた有村智恵

富山県の八尾CCで開催されている、国内女子ツアー「日医工女子オープンゴルフトーナメント」の2日目。1オーバーの46位タイからスタートした有村智恵は「70」と2つ伸ばし、通算1アンダー17位タイへの急浮上を果たした。

この日はインの10番、いわゆる“裏街道”からスタートを切った有村。朝8時のトップ組にも関わらず多くのギャラリーが待ち構え、「メチャメチャ嬉しかった。気持ちをしっかりと入れてプレーできました」。緊迫したカットライン上での戦いにおいて、ギャラリーの声援は大きな励みとなった。

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初日はアイアンの飛び過ぎに苦しんだ影響もあり、この日は「アイアンの飛び過ぎを警戒し過ぎた」と序盤からショートが目立ち、なかなかチャンスが巡ってこない。「バーディを獲りたいけど、ボギーを打ちたくない」。守りの意識が働くあまり、17ホールを終えてもスコアを伸ばせない状況が続いた。しかし、カットラインが背後に迫る中で迎えた最終18番（パー5）で、沈滞したムードを一掃する会心のプレーが待っていた。

2打目をグリーン手前のエッジまで運び、残り15ヤードの3打目をウエッジでカップに捻じ込むチップインイーグル。スコアを落とせない状況にありながら、「いつもだったら狙いにいくロケーションだったので、勇気を持って狙いにいった」。攻めに転じてのビッグプレーで、予選落ちの危機から一転、上位をも狙える位置で最終日を迎える。（富山県富山市／塚田達也）