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7位発進の有村、地元Vへ「燃え尽きる気持ちで挑む」

「今年、初めて優勝を狙う気持ちで出る」と、地元・熊本県での勝利に意欲を燃やしていた有村智恵。「西陣レディスクラシック」初日、有村は4バーディ、3ボギーの「71」にまとめて1アンダー7位タイ。朝から冷たい雨が降り注ぎ、手負いの有村にとって悪条件が重なる状況で、首位に2打差と上々の滑り出しを見せた。

前半はグリーン上で苦しんだ。2番で1m、8番(パー3)では1.5mを外してボギーを重ね、「ショートパットが(感覚的に)気持ち悪くて、パットにすごく不安があった」と勢いを削がれる出だしとなる。「打ち急いでショートパットを外してしまう。私が落ちていくパターンだった」と、重い空気が有村を包んだ。

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流れを変える転機となったのが9番(パー5)。9番アイアンの3打目をピン横1mにつけ、この日初めてのバーディを奪う。大勢の地元ギャラリーにとって待望のバーディ、そして有村にとっては、この3打目が1つのバーディ以上に価値のある“待望”の1打だった。

グリーンエッジまで112ヤード、すぐ手前にはバンカーが待ち受けるロケーション。有村のピッチングウエッジの距離は「どう頑張っても109ヤード」。だが、9番アイアンのフルショットではオーバーは必至、「しっかりカットしてボールを止める」1打が求められた。そして、理想どおりのスピン量と球筋でピンに絡んだ3打目は、忘れかけていた感覚を呼び覚ます。「打った後の手の感触と球筋。手ごたえがすごく良くて、調子が良い時の自分に戻ってきた感覚があった」。

直後の10番で2mを外してボギーとするが、「あまり悲観的にならず、前向きだった」と、9番での1打は、有村のメンタルをもプラスに作用させた。その心のゆとりはパットへの意識にも波及し、「あまり考え過ぎずシンプルに、感覚にまかせて自分が打ち出しやすいところに打っていこう」と大きな転換を促す。すると、11番では3mを沈めてバーディ。さらにショットとパットの噛み合いはホールを重ねるごとに増してゆき、17番で1.5m、最終18番も1mを沈めて連続バーディフィニッシュへと繋げた。

季節はずれの寒空の下でのラウンドに、手首の負担も心配されるところだが、「(100%)力を入れることに問題はありません」と有村。12番のセカンドで素振りをした時に、一瞬だけ「違和感があった」と振り返るが、「そのあとは痛みが無かったし、忘れていました」と問題は無い様子。来週の「フジサンケイレディスクラシック」には欠場を予定しており、今の有村の頭の中には、地元Vへの想いのみ。「今週あと2日間、倒れるくらいの体力を使ってもいい。燃え尽きる気持ちで挑んでいきたい」と今週への“覚悟”を口にした。(熊本県菊池郡/塚田達也)

2012年 西陣レディスクラシック



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