2006年 富士通レディース
期間:10/13〜10/15 場所:東急セブンハンドレッドC(千葉)
「2位だから!悪くないから!!」
富士通レディース最終日、首位と2打差の3位からスタートした宮里藍は、この日2つスコアを伸ばしたが、トップの全美貞には1打及ばず2位に終わった。
宮里はスタートの1番で5メートル、続く2番でも6メートルのバーディパットを沈め、たった2ホールで首位に並んだ。しかし、その後は思うようにスコアが伸ばせない。3番以降パープレーを続けた宮里は、9番で3メートルのバーディチャンスを決められず、18番のバーディパットもショートして昨日「30」で回った後半もすべてパー。通算5アンダー止まりで、帰国後3度目の優勝には、僅かに手が届かなかった。
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「今日はよく我慢していたのですが、10番、16番(のパー5)でバーディを取れなかったのが敗因です。目標の4アンダーを出せれば勝てたかも」。
今日のラウンドは75点。マイナス点は、チャンスをものに出来なかったことと、17番、18番のバーディパットをショートさせてしまった事という宮里。しかし、結果的に2位に入り、「次につながるいい試合だった」と評価した。
会見を終えた去り際に、記者たちに向かって、「2位だから!悪くないから!!」と、まるで敗戦インタビューのようになった空気を和ませるような言葉を残した宮里。周囲の大きな期待と、自分のやるべき事をやったという達成感のギャップを感じ取った、宮里なりの配慮といえるだろう。
次は2週間後の「IDC大塚家具レディス」に出場を予定している。今週は、「休んで、練習して、トレーニングして」過ごす予定で、特に下半身の動きを再チェックして、ショットの精度を上げたいという。「ショットの精度が上がれば優勝の確率も上がると思います」。宮里は更なる高みを目指す。