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宮里藍が描く挑戦の足跡

宮里が帰国初戦でメジャー制覇!「成長を見せられて良かったです」

日本女子プロゴルフ選手権最終日、単独首位からスタートした宮里藍がこの日も2つスコアを伸ばして通算6アンダーとし、2位の辛ヒョンジュに3打差をつけて優勝を達成。去年の日本女子オープン以来となる2つ目のメジャータイトルを獲得した。

433ヤードの2番パー4。昨日はバーディが1人も出なかったこの難ホールで、宮里はティショットを左の林に打ち込んでしまう。3打目でようやくグリーン右カラーまで持ってきたが残りは30ヤード。しかし、9Iで放ったアプローチは、大きなフックラインを描いてそのまま直接カップに沈んだ。「ティショットを曲げたときは、今日は厳しい1日になるかなと思ったのですが、あれが入って『まだツキがあるな』と思いました」。

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8番で再びティショットを左に曲げたが、今度はちょうど木の間からピンが狙えた。「あれもラッキーでしたね。こういうツキを生かしていかないと、悪天候の中では良いスコアが出ないので、パーを拾えて良かったです」。

アメリカでの自身の成長を日本のファンの前で見せたい、日本ツアーで自分の実力を測りたい、その想いから、「この4日間は勝ちにこだわった」と宮里は打ち明けた。

今大会直前には来日していた相棒キャディのミック氏が体調不良で緊急帰国。代役は急遽呼ばれた学生バイトで、宮里は距離の計算からライン読み、風の計算まですべてを1人でこなさなくてはならず、「正直かなり疲れました」という。経験豊富なミックに頼ることはあっても、学生バイトには頼れない。しかし、自分のイメージを大事にすることで、それが良い結果につながることを勉強したと宮里は振り返った。

日本中のファンの期待を一身に受けて、且つそれにきっちりと応える宮里藍。「期待されるのは凄くいいことだと思います。私だけじゃなく、いろんな選手に対する期待があって、トーナメントが盛り上がる。その期待にベストのパフォーマンスで応えるのがプロだと思います」。

ウィニングパットを沈めた宮里は、右手のこぶしを突き上げて喜びを表現した。「良かったです、勝てて。最初から狙って勝てたので、素直に嬉しいです」。

試合後の記者会見で、兄・優作が優勝争いから脱落したことを聞かされた宮里は「あ、うっそーーーー」と落胆の声をもらした。「(のどをさしながら)ここまで出掛ってたんです。誰か男子の結果知っていますかって」。自分の優勝もさることながら、やはり初優勝を狙う兄の事も気掛かりだったようだ。しばし「うーん」と気持ちを整理する為に間を置いたが、すぐに割り切ったように続けた。「男子は状況が違うだろうし、今回は運がなかったってことでしょうね。でも、チャンスは自分で掴むものですから」。

21歳にして世界と戦う宮里の言葉は、説得力のあるものだった。

<キャディをした高橋君の談話>
「優勝出来てよかったです。プレッシャーもあったので、ほっとしてます。宮里選手にアドバイスすることは出来ないので、僕のせいでスコアを落としたって言われないよう気をつけてやりました。貰ったウィニングボールは家においておきます」

2006年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯



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