2006年 LPGA武富士クラシック
期間:04/13〜04/15 場所:ザ・ラスベガスCC(ネバダ州)
「いけいけゴルフ」でスコアアップ!トップ10入りがいよいよ見えてきた
ネバダ州、ザ・ラスベガスCCで行なわれている、米国女子ツアー第6戦「LPGA武富士クラシック」の2日目。宮里藍は、前日に続き好調なゴルフを見せて、通算5アンダーまでスコアを伸ばし17位タイへ浮上した。
時折小雨がパラつく曇り空の中、アウトの1番からスタートした宮里。2番でバーディを奪ったものの、続く3番でボギーを叩いてしまい、一瞬嫌なムードが漂う。しかし、5番、6番で連続バーディを奪取して迎えた9番。ここで思わぬ事態が宮里を襲った。左にひっかけたティショットが、コース内にある機械保護用の植木の中へ。当然ながら、そのままでは打てない状況となる。ここで宮里は、ルールオフィシャルを呼ばずに、自分でアンプレイアブルを宣言。1ぺナを払いこのホールをボギーにした。もしかすると、ノーペナでの救済処置が受けられたかもしれない場面で、何故オフィシャルを呼ばなかったのか・・・「植木の周りに白いペイントでのマークがなかったので、ルールオフィシャルを呼ぶことは考えず、アンプレアブルにしたんです。自分で宣言をしたので1ぺナです」
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この潔さが、宮里の今の調子の良さを裏付けている。「9番でのドライバーのミスショット以外は納得のいく内容でした。良く我慢して、それでもスコアを伸ばせたので良かったと思います。ドライバーでは、ランも出ていますし、アイアンショットも狙った場所に打てました。雨が少し降って、グリーンがやわらかくなりボールが止まったので、いけいけゴルフでしたね」
前半でバーディを2つ奪い、いい流れでスタートできたのもスコアアップにつながった。ライバルのポーラ・クリーマーが、一気に8つスコアを伸ばす爆発的なプレーで3位へ浮上しただけに、自分も負けてはいられないという思いもあるに違いない。「爆発的なスコアを出すには、チャンスを生かして気持ちよくプレーしないと出ません。今日はいいバーディチャンスがあったけれど入りませんでした。いい感じで思った所に打てても入らなかったので、ちょっと運もなかったですね」
2日目を終えて、トップ10入りも夢ではないポジションを得た宮里。米国ツアーで、大きく羽ばたく準備は既に整っている。