2009年 LPGAツアー選手権
期間:11/19〜11/22 場所:ヒューストニアンG&CC(テキサス州)
藍、最終戦は8位で終了! 「今年は思い残すことはない」
初日から続いた悪天候の影響により54ホールに短縮された、米国女子ツアーの最終戦「LPGAツアー選手権」。その最終ラウンドが予備日に当てられた24日(月)に実施され、14位タイからスタートした宮里藍は6バーディ、3ボギーの「69」でラウンド。上がり2ホールは連続ボギーの締めくくりとなったが、通算6アンダーの8位タイに浮上し、今シーズンの全日程を終えた。
「終わりは残念だけど、いいプレーと集中力で良かったと思います。今年は思い残すことはないです」と振り返る宮里。最終的に賞金総額は1,517,149ドルとなり、賞金ランキング3位で今シーズンを終えた。米ツアー参戦4年目となる今シーズンは、「エビアンマスターズ」で悲願の初勝利を達成。残り2試合まで賞金女王争いを演じるなど飛躍の年となった。宮里は、充実の1年をこう振り返る。
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「確実にすごい自信になったし、大きかったのは4年目にして自分のスタイルを見つけたこと。他の人にはない自分のスタイル。他の人のスコアに影響されない軸が出来たと思う」。そのスタイルとは、自らに対する巧みなコントロールだ。いかなるシチュエーションでも気持ちをコントロールし、瞬間、瞬間の集中力を極限まで高める。それが、今シーズンの予選落ちゼロという安定感、そして初優勝へと導いた。
「それを意識してやっていけば結果は付いてくる」という、確信を得た2009年。それを踏まえ、来シーズン以降に向けての目標を次のように掲げた。「プレーヤー・オブ・ザ・イヤーもそうだし、そこを目指していけばメジャーチャンピオンも近づいてくると思う。最終的にそこを目指して、来年、再来年というのではなく、自分のペースでやっていきたい」。確立した自分のペースを守りつつ、さらなる高みを目指すことを誓っていた。
11/23 藍、暫定16位タイに浮上して明日の最終ラウンドへ
米国女子ツアー最終戦「LPGAツアー選手権」最終日。初日から続く悪天候の影響により進行は遅れに遅れ、この日は第2ラウンドの残りが実施された。宮里藍は1番ティから、第2ラウンドの残り9ホールをプレー。この日もスタートが遅れる状況となり、初日からメンタル的にも厳しい戦いが続いているが、「気持ちの浮き沈みもなかったし、イライラすることもなかった」と、平常心でスタートを迎えられた。
昨日の3日目はコース状況の悪化により1人もプレーできず中止となっていたが、「練習したりすると考え始めたりするので、今はいいフィーリングできているし、フィーリングを優先して昨日は中断になってからは練習しませんでした。逆に休んでおこうという感じでした」という。
それが功を奏したのか「今日は朝からすごい元気があった」という宮里は、2番パー5で着実にバーディを奪うと、5番で5メートル、6番で2メートルを沈めてバーディを重ね、9ホールで3ストローク伸ばしてホールアウト。第2ラウンドは「68」をマークし、暫定ながら通算3アンダーの16位タイに浮上した。
競技は54ホールに短縮されたため、予備日に割り当てられた明日の月曜日には、決勝ラウンド18ホールが実施予定。「日に日に良いフィーリングになっている。上は伸びていくと思うので、自分もいいフィーリングを大事にしておけば明日頑張れると思う」。来シーズンへと繋げる納得の内容で締めくくって欲しい。