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宮里藍が描く挑戦の足跡

藍、プレーオフで敗れ2週連続優勝を逃す

3度目の2週連続優勝をかけ、首位に3打差で迎えた「富士通レディース」最終日。宮里藍は、出だしの1番パー5をバーディ発進とすると、折り返し後の10番パー5でも確実にバーディ。風とシビアなピンポジションにより上位が伸び悩む中、アプローチで凌ぎ続けて徐々に首位との差を詰め寄る。16番パー5では5メートルのバーディパットを沈めて通算9アンダーとし、ついに首位に並んだ。

その直後、首位に並ぶニッキー・キャンベルがバーディを奪い通算10アンダーと抜け出すが、17番のボギーで再び9アンダーに。決着は、キャンベルとのプレーオフにもつれ込まれた。宮里は、2005年の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」でもキャンベルとのプレーオフを経験。この時も宮里の2週連続優勝がかかっていたが、1ホール目で宮里がキャンベルを破っている過去がある。

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18番の繰り返しで行われたプレーオフでは、3ホール目までともにパー。迎えた4ホール目、宮里は手前カラーからのバーディトライを外すと、キャンベルが10メートルのバーディパットを捻じ込んで決着。2005年大会の再現とはいかず、あと一歩のところで2週連続優勝を逃す結果となった。

敗れはしたものの、クラブハウスに引き上げてきた宮里の表情に陰りはない。「残念ですが、ニッキーがすごく良いパットを決めたし、私がボギーを打って負けたわけではないので、今はやり遂げた感でいっぱいです」。敗れた直後も、宮里は笑顔でキャンベルと健闘を称え合っていた。「この2週間は、今までに無いような経験をして自分にプラスになったと思う。自分をコントロールして最後までできたし、大きな勉強になった。自分としては満足です」と、充実の表情で会場を後にした。

2009年 富士通レディース



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