思うようなショットが出ず、宮里の顔も曇りがち

前日の練習ラウンドはギャラリーにも公開され、時折小雨の降るあいにくの天気となったが、宮里藍の組には多くのギャラリーが付き従った。同時に写真撮影も許可された為、多くのファンが宮里にカメラを向けた。

スイング中もシャッターを押すファンの影響か、前日はティショットで手を放すシーンが目立った宮里。しかし、試合に入ったこの日も、これまでのような精度の高い宮里のショットとは若干雰囲気が違っていた。

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11時36分スタートのこの日、3番でバーディを先行させた宮里だが、5番の第2打でグリーンを外すと寄らず入らずのボギー。続く6番ではバーディチャンスから3パットして連続ボギーとしてしまう。7番で2.5mを沈めてバーディを取り返したが、その後はなかなかショットをピンに絡めることが出来なかった。

16番パー3ではティショットがバンカーにつかまりボギー。結局この日は2バーディ3ボギーの「73」、1オーバーの40位タイと苦しい初日となってしまった。

「ショットのフィーリングは良かったけど、それと出球の感じが合わなくて、少し右にすっぽ抜けることが多かった」という宮里。小技で耐える場面も多く、「我慢のゴルフになりました」と振り返った。

トップは6アンダーで宮里とは7打差がついているが、大会はまだ初日が終わったばかり。「私は私で明日からしっかり頑張ればいいと思います」。メジャー大会の厳しさを知る宮里は、落ち着き払った表情で締めくくった。