リラックスした雰囲気で練習ラウンドを行った宮里藍

先週の米ツアー初優勝で勢いに乗る宮里藍が、今季女子メジャー最終戦となる「全英リコー女子オープン」で自身初のメジャータイトル獲得を目指す。

大会前日の水曜日は悪天候の予報が出ていた為、9時前に10番からティオフして練習ラウンドを行った宮里。予報は外れ、18番をホールアウトする頃になって軽い小雨がぱらつく程度の天候に、「大丈夫でしたね」と苦笑いを浮かべたが、準備はほぼ万端。「後半を回りたかったので、あとは微調整です」と落ち着いた様子で話した。

リンクスコースでの戦いとなる今週、宮里は風とターゲティングを注意点に挙げる。「横風が強く、ボールを持っていかれやすいので、特にブラインドのホールではターゲットをしっかり決めて打つことが大事です」。とはいえ、今週はここまで雨が多く、「フェアウェイとグリーンが軟らかいのは、今まで（の全英）とちょっと違いますね」と、例年に比べると攻めやすいコース状態となっている。

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「頭をシンプルにして、ミックと戦えたらと思う」。メジャー、そしてリンクスコースといえども、宮里の姿勢に変化は無い。06年にこのコースで開催された時は単独9位、昨年大会では5位と、全英との相性も悪くない。

両親も合流し、昨夜は久しぶりに母の手料理（肉じゃが）に舌鼓を打ったという。父・優氏は飛行機の中で詠んだという娘の初優勝に寄せる一句を披露した。「ふるさとの水平線は穏やかに 風は届ける勝ちどきの声」フランスから響いた勝ちどきの声が、ドーバー海峡を越えてイギリスでもまた聞けるのか、明日からの初日に注目したい。