2009年 全米女子オープン
期間:07/09〜07/12 場所:ソーコンバレーCC(ペンシルバニア州)
藍、確かな手応えを掴む6位タイフィニッシュ!
前日の3日目に今週初のイーブンパーをマーク。通算6オーバーの17位タイに浮上し、「全米女子オープン」最終日を迎えた宮里藍。3番で3パットのボギーと出鼻をくじかれるが、前夜の降雨により比較的柔らかくなったグリーンに対し「長いクラブを持っていてもグリーンの上で止まるので、4日間のなかではグリーンを狙って行きやすかった」と、その後は攻めの姿勢がバーディへと結びつく。
6番パー5では、3打目をピン上1.5メートルにつけてバーディ。折り返し直後の10番でも、ピン上3メートルを沈めてバーディ。そして11番のボギーを挟み、迎えた12番パー5。ピン左10メートルのバーディパットを捻じ込み、「あれは大きかった。(入れた中で)4日間で1番長いパットだった」と、再びこの日アンダーパーの領域へ。「あれで後半の流れが決まったと思う。気持ちは良し!と思えた」。ここで流れを掴んだ宮里は、16番パー4でも2打目を1メートルにつけるスーパーショットを見せてバーディ。この日「69」でラウンドし、通算4オーバーの6位タイに浮上してフィニッシュした。
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6位タイは、本大会での自己ベスト。数字的にも着実に成長の跡を見せ、自身の中でもそれは実感している。「今までは神経をすり減らして集中して、コースを攻略していかなきゃいけなかったけど、今は落ち着いて力を出せるようになってきた。その感覚は今までになくて、すごく自分と向き合えたメジャーだった」。納得の表情を浮かべ、笑顔で今年の「全米女子オープン」を総括した。
今月30日(木)には、メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」の開幕も控えている。「気持ちのコントロールが今の最大の課題。どういう風に向き合えばいいのか見えて来ているので、あとひと踏ん張りです」。宮里にかかる期待は、さらに高まって行くことだろう。