2009年 全米女子オープン
期間:07/09〜07/12 場所:ソーコンバレーCC(ペンシルバニア州)
藍、キャディに「ごめんね…」 気分も新たに17位タイに浮上!
「全米女子オープン」3日目、37位タイからスタートした宮里藍は、2バーディ、2ボギーの「71」(パー71設定)でホールアウト。今週で初となるイーブンパーにまとめ、通算6オーバーの17位タイへ浮上した。
前日は、「自分に期待しすぎて、ミスをしたときに怒りを抑えられなかった」と、珍しく感情を露にする場面も目立ち、キャディの励ましも耳に入らないほどの状態だったことを反省。「昨日は5分ぐらいだけど、終わってから(キャディの)ミックと話をしたんです。“声かけてくれたのに無視してごめんね”って。そうしたら、“女子オープンなんだから仕方が無い”って言ってくれて。心が広いなって思いました。ますます良い相棒です」。
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気分的なわだかまりも解け、気持ちも新たに迎えたスタートホールの1番パー5。ピン手前2メートルを沈め、今週初となるバーディ発進に早くもガッツポーズを見せると、続く2番で2メートルのパーパットを捻じ込み、再び右こぶしを強く握り締め、序盤から気迫溢れるプレーを見せる。3番で1メートルも無いパーパットがカップに蹴られてボギーとするが、直後の4番パー3ではピンそば80センチにつけるスーパーショットを見せてバーディ。前半を2バーディ、2ボギーのイーブンで折り返す。
後半はすべてパーと伸び悩む展開となり、特に15番以降はグリーンを外し続けるピンチの連続。それでも1パットでパーを拾い続け、最終18番も5メートルのパーパットを沈めてのフィニッシュ。「最後の4ホールみたいにパーを重ねていくのが大事。価値あるイーブンパーでした」と、納得の表情を浮かべた。昨日の反省も活かし、「今日はキャディと良いコミュニケーションが取れました」と宮里。明日の最終日、さらに上位を目指せる条件は整った。