2009年 全米女子オープン
期間:07/09〜07/12 場所:ソーコンバレーCC(ペンシルバニア州)
藍、自らのミスに平常心を保てず
「全米女子オープン」2日目、宮里藍は3オーバーの37位タイからスタートを切った。「1番から9番までが難しいので、前半(イン)をイーブンか1アンダーぐらいでと思っていた」とのプランを掲げた宮里。14番までパーを続けた後の15番パー4で、ピン上7メートルのフックラインを読み切ってバーディを奪う。だが、直後の16番ではピン左8メートルにパーオンさせるも、ここから3パットのボギー。18番パー4でも2打目がグリーン右ラフに外れ、アプローチを寄せきれずにボギーとする。
前半で1ストローク落としてしまい、「苦しかった」と振り返る宮里。2番パー4では、ティショットを左のラフへ曲げ、3メートルのパーパットを外してボギー。昨日の初日でダブルボギーを叩いた3番パー4では、ティショットを右に曲げ、3オン2パットのボギーとしてしまう。さらに7番でもボギー、最終9番はピン上2.5メートルを沈めバーディフィニッシュとしたが、この日2バーディ、5ボギーの「74」。37位タイは変わらず、上位への浮上は叶わなかった。
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「昨日と同じホールでボギーを打ったので、それがイラっとした原因」。ホールアウト後、連日のボギーを叩いた18番に言及する宮里。「(続く)1番も、3打目がこれ以上ない良いショットだったのに、どうやって止まったかわからないぐらい止まってピンに寄らなかった。18番の後だし、ストレスのたまる瞬間だった」。常に平常心を心がけている宮里には珍しく、プレー中に感情の起伏が抑えられなかったことを明かす。
この日は、キャディのミックの励ましの言葉さえ素直に聞き入られなかったという。「自分で閉ざすというか、気持ちの整理をつけられなかったのはメジャーでは痛い」。メジャーの厳しいコースセッティングと重圧を撥ね退けるには、初日のようなキャディとのコミュニケーションが大きな助けとなるはず。この日の反省を活かし、気分も新たに決勝ラウンドに臨んで欲しい。