2007年 HSBC ワールド女子マッチプレー選手権
期間:07/19〜07/22 場所:ワイカギルCC(ニューヨーク州)
決勝戦で惜敗を喫するも、さらなる自信を植え付ける一戦に
「HSBCワールド女子マッチプレー選手権」の最終日。この日は、激戦を勝ち抜いた4人により準決勝と決勝戦が行われる。悲願のツアー初勝利をかけ、まずは準決勝に挑む宮里藍の相手は、スウェーデンの強豪マリア・ヨースだ。
かねてから「ミスの少ないプレーをすることが大事」と話す宮里は、6番までノーボギーと安定したプレーを続ける。対するヨースは、3番、5番でボギーを叩き、相手の自滅にも助けられる形で2アップをリード。12番パー3ではヨースにバーディを奪われ1アップに差を詰められるが、14番、16番でポイントを奪った宮里が16番を終えた時点で3アップのリードを奪い、3&2でヨースを退けた。
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そして、間もなくして行われた決勝戦。「ここまできたら、もちろん勝ちたい」と話す宮里の相手は、韓国の新鋭S.H.リー。宮里と同じ2006年に米国女子ツアーに本格参戦し、ルーキーオブザイヤーに輝いた実力者だ。
4ホール目までに2ダウンと、序盤でリードを許してしまった宮里。以降は5番から10番まで2バーディ、ノーボギーと好調なプレーを続けるが、宮里がバーディを奪うホールでリーもバーディを奪い返すなど、なかなか差を縮めることはできない。その後は1アップに詰め寄っても、次のホールで2アップに戻される展開が続き、最終的に17番を終えた時点で2&1、リーに惜しくも敗れてしまった。
ホールアウト後、連戦の疲れと初勝利を逃した虚脱感からか、「終わりましたね・・・。長かった」と宮里。「終わった直後は複雑な気持ちでしたが、皆さんと話しているうちに悔しい気持ちになってきました」と、あと一歩で優勝を逃した悔しさを吐露した。しかし「今週は無駄なことは何一つありませんでした。この状況でも落ち着いてプレーできましたし、自信になりました」とも話し、メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」を2週間後に控えたこの時期に、大きな手ごたえを掴めた1週間となったようだ。