2007年 HSBC ワールド女子マッチプレー選手権
期間:07/19〜07/22 場所:ワイカギルCC(ニューヨーク州)
連日の快勝で3回戦に進出!「勝ち進める自信はあります!」
「HSBCワールド女子マッチプレー選手権」の1回戦、ベッキー・モーガン(ウェールズ)を14ホール目で下す圧勝で幸先の良いスタートを切った宮里藍。2回戦の相手はベテランのシェリー・スタインハワー、メジャータイトルも獲得している強豪だ。
「日に日にタフなコンディションになっている」と宮里が話す通り、この日は強い風と難しいピンポジションが選手たちを悩ませ、ビッグネームが続々と敗れ去る波乱の展開。その中で、宮里は3番パー4で5メートルのバーディパットを沈めて1アップのリードを奪う。しかし5番パー4でボギーを叩きイーブンに並ばれると、6番パー5では逆にバーディを奪い返されてリードを許してしまう。
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それでも「なるべくボギーを打たないように、昨日以上にグリーンの真ん中でいい」との意識を持ちながらプレーしていたという宮里は、自らは決して崩れない堅実なプレーを続ける。10番のパー3でピン下4メートルのバーディパットを決めて再び1アップとすると、以後はスタインハワーにリードを許すことなく優位に試合を進めていく。12番でもバーディを奪い2アップ、15番では相手のミスに助けられる形で3アップとリードを広げる。続く16番でもポイントを奪い4アップとし、残り2ホールを残して勝負を決めてしまった。
2試合連続の快勝で次戦以降への期待は高まる一方だが、「やっとここまで頑張っても、まだ16人残っているという感じ。これからが本当の勝負どころだと思います」と自らの気を引き締める宮里。その次の相手は、朴セリ(韓国)を破る番狂わせを演じたクリスティーナ・キムだ。「彼女は勢いがあるし、マッチプレー向き。勢いに負けず、自分のプレーをすればチャンスはあるはず」と相手を分析。「今のままでプレーすれば勝ち進める自信はあります!」と心強い言葉を返した。2年前の大会では3回戦で惜敗を喫しているだけに、宮里の発した勝利宣言に期待したい。