10番でイーグルを決めてガッツポーズの宮里藍

「全英リコー女子オープン」初日を、首位と3打差の13位タイで終えた宮里藍。迎えた2日目は、首位を追い上げるべく最高のスタートを切る。1番、2番と続くパー5で、ともに3打目を約1.5メートルにつけて連続バーディ発進。6番パー4では3パットによるダブルボギーを叩いてしまうが、そのままズルズルと後退しないのが今の宮里だ。

「まだ後半バーディを獲れるチャンスがある」と思いながらプレーしたという宮里は、9番パー4で残り12ヤードの2打目をピンそば80センチに寄せてバーディ。折り返し直後の10番パー5では、残り218ヤードの2打目をグリーン上のカラーへ運ぶと、残り7ヤードの距離を沈めてイーグルを奪取。続く11番パー4でも、ピン上6メートルのバーディパットを沈め、一気に上位へ浮上する。その後は1バーディ、2ボギーと失速したが、最終18番ではティショットを左のバンカーに入れ、2打目はフェアウェイに出すだけ。残り138ヤードの3打目をピンに絡めてナイスパーとし、見事にピンチを乗り切った。

「最後は大きかったですね。意地でもパーを取りたいと思って、3打目も凄く集中していたし、良い距離が残ってくれました」と、大事な最終ホールを良い形で終えた宮里。この日3ストローク伸ばし、首位と3打差の通算7アンダー、6位タイに浮上した。首位に手が届く位置で決勝ラウンドを迎えるが、「まだまだ、地道に伸ばしていかないといけない。今のままで、気負い過ぎず、自分のペースで組み立てられたらと思います」と自らを戒めていた。明日からの決勝ラウンドも、躍動する宮里の姿が見られそうだ。