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新女王のアン、苦しかった心境を吐露

国内女子ツアーでは初となる、韓国人選手の女王が誕生した。「大王製紙エリエールレディスオープン」最終日を終え、アン・ソンジュ(韓国)が来週の最終戦を前に賞金ランクトップを確定。約3,500万円差で追っていた横峯さくらが優勝を逃し、横峯が最終戦で優勝してもアンに届かなくなったため。海外選手としては、ト阿玉に次ぎ2人目となる。

「まだ実感は湧きません。来週もありますし、それが終わってから湧いてくると思います」と笑顔を見せるアン。「日本に来て、良い人達に出会って、ここまで自分を引っ張ってもらえた。テンションが下がった時や、落ち込んだ時も助けてくれた。周りの支えが無かったら、今の私は無かったと思う。皆さんに感謝したいです」。

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これまでは賞金女王への意識や心情を口にしてこなかったが、女王が決定して初めて、当時の苦しかった胸中を吐露した。「正直なところ、3週間前からかなりのプレッシャーで眠れなかったし、食べられない日が続いた。ファンに笑顔を見せたい気持ちで1年やってきたが、正直、笑えなかった」。その苦しい時期を乗り越えられたのは、横峯さくら馬場ゆかりも「すごく練習をする」と認める、たゆまぬ努力の賜物か。

韓国では「それほど練習はしなかった」と回顧するアン。「開幕戦で勝てたのは運が良かっただけ。日本に来て、他の選手の上手さ、自分の足りなさを感じて練習をするようになった」。元々の高いポテンシャルだけでなく、練習により少しずつスキルを上積みしていき、圧倒的な強さを纏っていったのだろう。

「日本で1年プレーをして、日本が大好きになりました。このまま、日本でプレーを続けると思います。この1年は学ぶ姿勢でやってきましたが、それは来年も同じです」。現状ではアメリカツアーへの進出は考えておらず、来年も日本ツアーへの出場を宣言した。日本勢にとっては、賞金女王の奪還に向けた戦いとなる来シーズン。その急先鋒に名乗りを挙げるのは、果たして誰になるのだろうか。

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2010年 大王製紙エリエールレディスオープン



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