試行錯誤が続く有村智恵だが、その表情は明るい。プロアマ戦でも多くの笑顔を見せていた

昨年の「富士通レディース」開催時ではすでに4勝を挙げるなど、好調なシーズン終盤を送っていた有村智恵。今年は未だ1勝、賞金ランクは7位と、いまひとつ勢いに乗り切れないシーズンが続いている。

「調子はだいぶ良いとは思うけど、まだ噛み合わない部分がたくさんある。もうちょっとパットの修正をして、気持ち良く打てるようになりたい」。微妙な狂いが続く歯車が、噛み合いそうで噛み合わない。その長いトンネルの出口が、なかなか見えてこない。

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その状況下、「今は試合をやりたい。ゴルフが楽しい」と、有村の声はなぜか明るい。「去年は思った以上の成績。ミスをしてもピンに絡んだり、怖い状態でもあった。精神的にも、向上心をなかなか持てなかった」と有村。内容を越える結果に、違和感を覚えていたという。

「今は、どうやったら良いゴルフができるのかずっと考えている。練習を“やらないと”というより、“やりたい”という気持ち。すごく充実しています」。シーズンも、あと7試合を残すのみ。充実の試行錯誤を結果へと結びつけ、昨年同様にそろそろラストスパートをかけたいところだ。