姉の美佳さんとの初タッグで挑んだ有村智恵は5ポイントを獲得した

2012年のシーズンを締めくくる試合として「Hitachi 3Tours Championship 2012 」に、2年ぶりに出場した有村智恵。1stステージでは、チームキャプテンを務める佐伯三貴と組み、PGAの中嶋常幸、奥田靖己組、JGTOの谷口徹、武藤俊憲組と対戦した。

スタートの10番パー5でバーディを先行させたが、11番から3連続ボギーと苦しい展開になった。しかし、ラウンド中は上空を冷たい風が吹き抜けて苦戦したのは有村たちのLPGAチーム以外の方だった。8番でバーディを奪ったLPGAが1オーバーで1位になり3ポイントを獲得JGTOとPGAは3オーバーの2位タイに終わった。

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「ペアマッチは元々得意なほうではないんですよね。集中力を高めるという感じになれなくて、ファンの方々に楽しんでもらいたいという意識が強くなっちゃって。なので、三貴さんにだいぶ助けてもらいました」と、少々反省気味に振り返る。

そして2ndステージのシングルス戦では、最終組で中嶋常幸、東北高校の2年後輩でもある藤本佳則とのラウンドになった。今度もスタートの10番パー5でバーディを奪ったが、11番、14番と2つのボギーをたたき1オーバー。PGAには2打足りず、JGTOには1打リードを奪いチームに2ポイントを加算した。

ラウンド後は初めてタッグを組んだ姉の美佳さんと会見に呼ばれ「男子もシニアもやっぱり私のレベルとは技の引き出しの多さが違う。自分と比べると全然レベルが違うので、収穫は多かった」と、来年米ツアーに挑戦する有村にとっては良い刺激になった。

そしてキャディを務めた姉は「周りの方にご迷惑をかけたと思うし、キャディとしてはちゃんと仕事ができていないと思います。頭がいっぱいだったので、今は体の疲れは感じていません」と恐縮しっぱなし。「機会があれば、またやる？」と質問が飛ぶと、「絶対にないです」という姉。それに対し「じゃ、次は妹（三姉妹の末っ子＝百花さん）にお願いしようかな（笑）」という有村。今回のキャディフィは決めていなかったため「みんなで美味しいものでも食べに行きます」と、2人そろって笑顔で会場を後にした。