2019/10/31進藤大典ヤーデージブック

【進藤キャディ解説】PGAツアー“最短パー4” 288ydのワナをかいくぐれ

シェシャンインターナショナルGC 16番パー4(288yd) 日本初開催となった米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が終わりました。これ以上ないほどの盛り上がりでしたね! タイガー・ウッズがひざの手術からの復帰初戦でツアー記録に並ぶ82勝目を達成。そして、松山英樹選手も本当に惜しかった。ホームゲームの重圧を背負いながら、あと一歩というところまでタイガーを追い詰めました。敗れはしましたが、つかんだ経験も多かったのではないでしょうか。大雨というアクシデントもありながら、日曜日は2万2000人以上のギャラリーが入り、まさに日本のゴルフの歴史が変わったのではないかと思います。本当に選手、関係者のみな...
2020/04/04ギアニュース

風向きも示す万能キャディ 最新ゴルフ向けGPSウォッチ誕生

ガーミンジャパン株式会社(本社・埼玉県富士見市)は、ゴルフ向けGPSウォッチの最新モデル「Approach S62」を4月16日に発売すると発表した。 2017年に発売した「Approach S60」の後継モデルで、1.3インチの大型フルカラータッチスクリーンを採用。新たに風速と風向きの表示が可能(モバイルアプリとの同期が必要)となり、過去のプレー傾向なども加味して距離に合ったクラブを選んでくれる「バーチャルキャディ」機能が搭載された。 基本機能となる距離の測定では、前作から引き続き衛星測位システムによる高感度GPSを搭載し、ピンやハザードまでの正確な計測をアシスト。全世界で4万1000以上の...
2021/09/13アマ・その他

進藤大典キャディがジュニア大会を開催 ステーブルフォード方式採用のワケ

中高生の男女ゴルファーを対象にした一日大会「ステーブルフォード ジュニアチャレンジ トーナメント2021」が11月27日(土)に千葉・成田ヒルズカントリークラブで行われる。主催は男子プロ松山英樹らをサポートしたプロキャディの進藤大典氏。 日本ツアー、PGAツアーで数々のトッププロをサポートしてきた進藤氏は、将来世界に羽ばたくゴルファーの育成を目指してジュニア大会を構想。所属する学校やゴルフクラブ、ハンディキャップを問わず参加者を募集する。 大会は通常のストロークプレーではなく、各ホールのボギー、パー、バーディといったスコアに応じたポイント制で競う「ステーブルフォード方式」を採用する。 「ステー...
2015/07/24国内女子

同じことを2度したら…アン・ソンジュ、キャディ務める夫に届かぬため息

静岡県の伊豆大仁カントリークラブで開幕した「センチュリー21レディス」の初日、昨季賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)が、8バーディノーボギーの「64」でラウンドし、8アンダーで首位に立った。昨年、自身と香妻琴乃がマークした「65」の大会コースレコードを1打更新した。 スタートの1番をバーディ発進として勢いに乗ったアンは、3番で3m、4番、5番でいずれもピンそば1.5mにつけて3連続バーディとした。チャンスホールの中で、この日一番長い距離となったのは5m。「ウェッジショットが冴えた」と、ピンに絡めてトータル8つのバーディを奪った。 前週の「サマンサタバサ・レディース」に続き、今週アンのバッグを担ぐ...
2015/11/22米国男子

岩田寛はグリーン上で苦戦 キャディの気合い注入も

米国男子ツアー「ザ・RSMクラシック」3日目。首位と3打差の5位からスタートした岩田寛は「パターが全然入らなかった」とグリーン上で苦戦し、3バーディ、5ボギー「72」(パー70)と失速。通算6アンダーの34位に後退し、首位の背中は10ストローク先に離れる結果となった。 最初の1番から、岩田の体を違和感が駆け抜けた。9mのバーディパットは1m強オーバーし、「練習グリーンとちょっと違う」。スタートホールはパーで納めたものの、3番(パー3)では1.5mを外しての3パットボギー。「フィーリングがおかしくなった」と迷いは深まり、続く4番、さらに2.5mを外した5番と3連続ボギーを叩き、早々と首位争いから...
2013/08/07全米プロゴルフ選手権

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米プロレポート2013<2>】

井戸木鴻樹プロとアウトコースを回りました。ご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、井戸木さんは今年の「全米プロシニア選手権」で優勝されたんです。男子の海外メジャーで日本人プレーヤーが優勝したのは井戸木さんが初なんですから。本当ならもっともっと大きく取り上げられなきゃいけないこと。井戸木さんが成し遂げられた“快挙”は、ゴルフ界を震撼させるほどのもの凄い優勝だったんです。 そんなメジャーチャンピオンの井戸木さんとの練習ラウンド。井戸木さんのゴルフを久々に見られる楽しみもそうだったんだけど、昔から僕の中での井戸木さんは、優しくて話が凄く面白いイメージ。だから井戸木さんのトークも楽しみだったん...
2013/08/08全米プロゴルフ選手権

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米プロレポート2013<3>】

昨日の天気予報では今日は朝から雷雨の予報だったんです。せっかくのジム・フューリックとの練習ラウンドが無くなっちゃったら嫌だなって落ち込んでたんだけど、朝起きてカーテンを開け、晴れ間が見えた時は凄く嬉しかったです。 フューリックとは全米オープンと全英オープンの時にも一緒に練習ラウンドをやってもらったんですよ。だから今回で3度目。3度目だからって慣れることは全然無いけど、最初の時よりは少しは近付けたような気がするかな。 今までの練習ラウンドでもフューリックのストレートボールには驚かされてきました。でも今日のフューリックは、これまで以上に恐ろしいほど真っ直ぐだった。昨日の井戸木さんのショットも匹敵す...
2013/09/22GDOEYE

「もう大丈夫」 片山晋呉の手応えに“ご当地キャディ”も太鼓判

北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催された国内男子ツアー「ANAオープン」。片山晋呉が終盤、優勝した小田孔明に食い下がった。3打差の4位タイからスタートし、結局4打差の2位タイでフィニッシュしたが、これで今季4度目のトップ5入りとなった。 最終組で藤田寛之とキム・ヒョンソン(韓国)がスコアを伸ばせず、小田が着々と得意の逃げ切り態勢を整えた一方で、その前の組でプレーしていた片山は、5番、9番、12番のバーディで踏みとどまり、16番(パー3)のバーディで3打差まで詰め寄った。 しかしパー5の17番でスコアを伸ばせず、最終18番では勝負をかけた3打目アプローチがカップをオーバーし、返しのパット...
2013/06/13キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<3>】

いよいよ明日から始まります「第113回全米オープン」。今年の開催コース、メリオンゴルフクラブについてはウィッカーバスケットの事以外はまだほとんど触れてなかったので、今日はその難コース、メリオンについて書きたいと思います。 メリオンGCで全米オープンが開催されるのは実に32年ぶりだそうです。コースの全長距離が短く、年々ビッグイベント化する大会には敷地が狭過ぎるからと言う理由で、長らく全米オープンが開催されなかったんだって。そのためコースはついに改造を決断。総距離を500ヤード伸ばし、隣接地の土地取得により設備面での不安をカバーする事ができたそうです。 でもね、全長が6996ヤードと、最近のメジャ...
2013/06/12キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<2>】

藤田さん、“完全復活”にはほど遠いけど、昨日までの最悪な状況と比べれば、まだ少しは体を動かせそうだということで、今日11日は今大会初の練習ラウンドに出る事が出来ました。 体調面やコースチェックの他に、今日はどうしてもラウンドしなければいけない理由もあったんです。それはジム・フューリック選手と一緒にラウンドする約束をしていたから。以前から藤田さんはフューリックとのラウンドを熱望していて、知り合いを通じて今まで何度かオファーを出してたんです。 だけどなかなか実現までには至らず、やっぱり厳しいのかな…なんて思っていたら、今回フューリックが「じゃあ、火曜日に一緒に回ろう!時間は何時でもいいよ、そっちが...
2013/04/10マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<5>】

今日はアウトコースだけを回りました。オーガスタはインに比べ、やはりアウトコースの方が、好スコアが出にくいですね。 インコースは、パワーのある選手や調子の良い選手ならバーディチャンスに付くケースも多いけど、アウトコースは調子が良くてもなかなかスコアを伸ばす事は出来ません。全体的な距離は、アウトが3725ヤードでインが3710ヤードだからそう変わらないんだけど、ショートホールとロングホールの距離がインの方が断然短いので、その差かもしれません。 アウトをいかに静かに回って、インの数少ないバーディチャンスを決めきれるかが勝負でしょう。 「マスターズはドローヒッターが断然有利」って聞いた事があるでしょ。...
2013/04/08マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<3>】

今日7日はオフだったので、みんなで買い物に行ったりして一日ゆっくり過ごせました。練習がお休みだったこういう日は、せっかくなのでオーガスタの中から、1ホールを取り上げて、皆さんにご紹介したいと思います。 僕が紹介したいのは、11番~13番の“アーメンコーナー”や、16番、18番みたいな超有名なホールではないんです。大草原を意味する“パンパス”と名付けられた7番のミドルホール。 このホールは真っ直ぐなんです。本当にどこまでも真っ直ぐ。でもね。僕の中では「世界一難しいストレートホール」だと思っています。 ここの難しさは、ティショットからグリーン上までの全て。まずティグラウンドに立った時に、左右からせ...
2013/04/07マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<2>】

藤田さんに聞いてみたんです。 「このコースの難しさっていうのは一体、何でしょうか?」 藤田さんは、まずは距離だと。それから、グリーンの傾斜とスピード。最後に“ピンに打てない辛さ”だそうです。 最後の、ピン方向に打って行けないっていうのは、前の2つが多いに関係しているんでしょうね。藤田さんの飛距離だと、ミドルホールのセカンドショットで5番ウッドやロングアイアンを持たなきゃいけない場面が多々あるんです。 実際に今日の練習ラウンドなんかは、最終18番ホールのセカンドショットは3番ウッドでした。ティショットが木に触れたからってのもあるけど、それは想定の範囲内だった。ロングアイアンで、僅かなスペースを狙...
2013/06/16キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<6>】

あと1ホール。「全米オープン」の決勝ラウンドは、もう目の前に見えていたんけど、僕らの前に立ちはだかったメリオンの18番ホールはとてつもなく大きな壁でした。 運命の5ホールは、14番ホールのアプローチからスタートしました。逆目の嫌なライからピンまで下りの10メートル。藤田さんが完璧なタッチで打ったボールはピンの左下2メートルのところで止まりました。カットラインはわかっていたので、残りホールでもう1つもスコアを落とせません。そんな状況で、藤田さんはそのパットをきっちりと沈めました。 続く15番ホールはティショットを右のバンカーに。万事休すかと思ったけど、僅かにアップヒルだったおかげでグリーンエッジ...
2013/06/14キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<4>】

長い、長い1日が終わりました・・・。「全米オープン」初日の藤田さんは、朝の8時17分に11番ホールからのスタートでした。 なぜ10番からスタートしないのかと言うと、コースの設計上、10番ホールのティグラウンドまでは凄く距離があって、歩いていくのはちょっと厳しいからなんです。練習場が、隣接している「メリオンゴルフクラブ 西コース」にあるため、1番ホールに向かうのにもシャトルバスを利用して、練習場から約15分もかかるんですよ。 そんなこんなで、余裕を持ってゴルフ場に行かなければいけないため、今朝は5時半にレンタルハウスを出発。ゴルフ場のプレーヤーズラウンジでご飯を食べて、練習して、シャトルバスに乗...
2013/06/15キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<5>】

昨日の午後組がサスペンデッドになった影響で、藤田さんの今日のスタートは夕方の4時47分でした。日本の感覚なら“薄暮プレー”みたいに感じるでしょ。でもね、こっちは陽が長いから夕方の6時、7時なんてまだまだ明るいんですよ。 トータル6オーバーで、1番ホールからスタートした藤田さん。いきなりスタート直後の1番、2番で4メートル前後のパーパットを残す大ピンチを迎えたんですが。そのパットを2つともど真ん中から決めて苦しい立ち上がりを耐えました。 その後、前半最大の難所でもある5番のミドルホールでティショットをクリーク(川)に入れてしまったんですが、3番ウッドで放ったサードショットでグリーンを捕え、ボギー...
2013/07/17全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート2013<2>】

ジャスティン・レナードとの約束がどうしても断れないとのことで、楽しみにしていた火曜日のジム・フューリックとの練習ラウンドは残念ながら無くなってしまったんです。でもフューリックが「明日なら大丈夫だよ!一緒に回ろう」って言ってくれて、水曜日に一緒に練習ラウンドが出来ることになりました。 それもね、明日はレナードも一緒なんです。フューリックもレナードも共にメジャーチャンピオンですから、試合の前日にその二人と一緒プレー出来る事は、藤田さんにとってとても大きな刺激となる事でしょう。僕自身も凄く楽しみです。 藤田さんのクラブセッティングでいつもと違うのは、ユーティリティを抜いてアイアンに変えたところ。普段...
2013/07/19全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート2013<4>】

藤田さんの調子は決して悪くはなかったんです・・・むしろショットの調子は良かった。あのショットなら絶対に上位に入れるはずだもん。それだけに今日のこの結果は、もちろん藤田さんは耐えられないぐらい悔しいでしょうけど、僕も同じように悔しいですね。 今日の“敗因”はグリーン上でした。あの藤田さんが、最初から最後まで1度もタッチが合わなかったんです。後半は4度の3パット。恐らく藤田さん自身のゴルフ人生でも、ハーフで3パットを4回もすることなんてこれが最初で最後でしょうね。 藤田さんは練習日から、パッティングの調子もショット同様に良かったんです。練習グリーンでのストロークなんて本当に完璧だった。じゃあ何で!...
2013/04/12マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<7>】

結果はもうご存知の通り、藤田さんは出場全93人中、87位と大きく出遅れました・・・。アウトコースは苦しいながらも持ち前のショートゲームで耐え凌ぎ、後半のチャンスホールで何とかアウトの2オーバーを取り返したかったんですが、そのチャンスホールである13番のロングホールで痛恨のトリプルボギーを叩き、一気に後退してしまいました。 今日は藤田さんの本来のショットではなかったですね。フェアウェイキープは14ホール中、5ホール。パーオンに至っては、18ホール中、7回でした。 でも、アプローチとパットのフィーリングはとても良かったですよ。グリーンを外した時には難しいアプローチばかりが残りましたが、抜群のタッチ...
2012/10/12日本オープンゴルフ選手権競技

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の日本OPレポート2012<4>】

長い長い予選ラウンドの2日間が終わりました。結果的にはトップに4打差の3位タイと、これ以上ないくらい良い位置で折り返す事が出来ました。でも、今日の2日目は、勝負どころのパット次第ではどちらに転んでもおかしくありませんでした。 明暗を分けそうだったのは、2つのパーパット。1つ目はスタートホールの3メートルのパーパットです。右ラフからのセカンドショットを狙い通りの場所に外したんですが、絶好の位置からのアプローチが寄りませんでした。あれを外していたら、今日1日の展開はガラっと変わっていたでしょう。そのパットをど真ん中から決めたことで、昨日の良い流れを今日のラウンドに繋ぐことが出来ました。 2つ目は後...