2006/09/29GDOEYE

チャン・チョン、強さの秘密はシンプル思考

優勝賞金2,800万円を争う国内最高峰の戦い「日本女子オープン」で、初日・2日目とトップを快走するのは、韓国のチャン・チョン(26歳)だ。現時点で米女子ツアーの賞金ランキングは8位(宮里21位)。05年には全英女子オープンで優勝を飾るなど、これまでLPGAツアーでは2勝をあげている。世界ランキングでは9位と、宮里の7位を下回るが、そのプレーぶりは安定感に満ちている。 2日間で叩いたボギーはわずかに3つ。今日はショットも安定し、フェアウェイを外したのは2回だけ。同組で回った横峯は、「すごくプレーに余裕があるので、勉強になった」と学ぶことも多かったようだ。女子プロゴルフ協会の樋口久子会長は、チョ...
2006/09/28GDOEYE

疲れた!けど、むっちゃ楽しい!!宮里藍とラウンドする森桜子

今年の日本女子アマを制し「日本女子オープン」出場資格と共に、予選ラウンドをディフェンディングチャンピオンの宮里藍と同じ組でまわる権利をつかんだ森桜子(東北高校2年生)。大ギャラリーが取り囲む1番ホールのティショットは、見事なまでの引っ掛け。左に大きく曲がりその大ギャラリーの中にボールは消えた。 「緊張しました!やっちゃったっていうか、この後どうなるんだろうと思いました」ラウンド後にそう振り返る桜子だが、その1番をボギーで凌ぐと6番まではパーを続けた。7番パー5ではティショットから3打目までラフ街道を突き進みボギー。8番ではピン左6メートルに2オンするが、ここからなんと4パットのダブルボギー。「...
2006/09/27GDOEYE

日本女子アマの借りを返し、世界へのステップアップを狙う宮里美香

2004年、中学3年生の時に「日本女子アマチュア選手権」を制した宮里美香。昨年、そして今年もそのタイトルを取ることができなかった。そして、アマチュア選手のもうひとつの目標が「日本女子オープン」のローアマだが、04年、05年と予選は通過したが、上位に入るとことができなかった。 高校2年生になった宮里は、これまでの大人しいうつむき加減な表情から溌剌としたさわやかの笑顔を見せるようになった。プロの試合で緊張しないかと聞くと「最初のころは凄く緊張していました。最近でもスタートのティショットは緊張します。でもスタートしてしまえば問題ないですね」と言う。 先週行われた「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン...
2006/09/24GDOEYE

宮里に2連勝された国内組は不甲斐ないのか?

宮里藍の帰国2連勝で幕を閉じたミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン。宮里の強さが際立つばかりだが、国内組もいつまでも易々と勝たせているわけにはいかない。 大会最終日、大山志保は2番3番、7番8番と2度の2連続バーディで一時は首位に立った。今年の大山なら、そのまま勢いに乗って勝ちきってしまうところだが、この日は14番に落とし穴が待っていた。 それはパーパットを打つ直前。他のホールからギャラリーの「あーっ」という溜め息が聞こえてきた。それを聞いた大山は、「自分も外したら・・・」という考えが頭をよぎり、集中できないままこのパットに臨んでしまい、結果はボギー。このパットをきっかけとして、その後4ホール...
2006/09/23GDOEYE

坂東貴代は千載一遇のチャンスを掴めるか!?

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン、宮里藍の地元凱旋で盛り上がるこの大会で、初日・2日目と首位をキープしているのが、坂東貴代(31歳)だ。 坂東は1997年の三菱キャタピラーレディス、2002年のサントリーレディスと、これまでツアー2勝を挙げているが、05年はファイナルQTで73位に沈んでツアー出場はわずかに2試合で、共に予選落ち。06年に入っても、これまで22試合に出場し18試合で予選落ち(1試合の棄権を含む)を喫している。 突然大勢のギャラリーがつく宮里と同じ最終組で回って緊張はないのか?「プロになって13年位たったから、20代の時よりはちょっと落ち着いてきましたね。ほとんどのギャラリー...
2006/09/22GDOEYE

アマチュアとして世界を目指す原江里菜

今大会が開催されている宮城県の東北高校から東北福祉大学に進んだ原江里菜(18歳)。同い年の有村智恵は東北高校を卒業後、今年のプロテストをトップ通過し、今ではプロの一員として堂々とツアーを渡り歩いているが、原にとって“プロ”という肩書きはそんなに焦って手に入れたいものではないそうだ。 「今はアマとして海外の試合に多く出たいです」。 きっぱりと原は言う。日本では経験出来ないコースや、出会ったことのないプレーヤー。そんな刺激的な環境を求めて、日本という枠を飛び出したいと思っている。今、目の前にある目標は、10月18日から南アフリカで行われる「エスピリトサントトロフィー世界女子アマチュアゴルフチーム選...
2006/09/21GDOEYE

ミニスカにレッグウォーマー 個性的ファッションの馬場ゆかりプロ

最近ミニスカートを穿き始め、「似合うよ!」「可愛い!」と言われご満悦の馬場ゆかりプロ。しかし、それだけで終わらないのが馬場ちゃんだ。 コーディネートが好きで、全て自分でしているという馬場ちゃん。ミニに似合うのはなんだろう?と考えていると、女子プロ選手権で行った千歳のアウトレットモールで、偶然レッグウォーマーを見つけた。「これを穿いたらルーズソックス風で可愛いかな?」と、早速10足まとめ買い。(1足500円) 先週のマンシングウェアレディスで初お披露目したところ、ギャラリーから好印象をゲット!女子プロ仲間からも、「可愛い!」と言われたそうです!? 肝心のゴルフの方は、「夏くらいまでドライバーもア...
2006/12/16GDOEYE

老獪なゲームプランで臨んだローラペア

フォアボール(ベストボール)方式で行われたレクサスカップ2日目。日本から唯一出場した横峯さくらは、韓国のヤング・キムと組んで、ローラ・デービースとカリン・コークのペアと対戦した。結果的には、チーム・アジアが2アップで勝利を収めたが、このマッチアップで印象的だったのは、チーム・インターナショナルのゲームに対する理解の深さだった。 フォアボールでのマッチプレイの場合、通常のストロークゲームとは違い、チーム内での打順はある程度自由に決めることが出来る。例えば、1人がティショットを曲げてトラブルの場合、もう1人がよりホールに近いとしてもそちらを先に打たせて、その結果を見てトラブルの対処を考えるというこ...
2006/12/15GDOEYE

初日は引き分け 勝負は2日目以降に

レクサスカップ初日。2週前の日韓対抗戦時の韓国チームのような終盤の追い上げで劣勢を覆し、チーム・インターナショナルとポイントで同点に持ち込んだチーム・アジア。昨年の負けを取り返すべく、そして昨今の女子ゴルフ界での韓国人の勢いを裏付けるかのように、2チームの差は拮抗している。 両チームのキャプテンとも、ストラテジー(戦略)が重要と話す。この日はフォアサムで行われたが、明日はフォアボール(ベストボール)方式だ。ペアの組み方から、対戦相手の選び方まで、キャプテンは頭を悩ます。 またペアの中でも、個人戦と違って戦略が重要になってくる。1人が安全にグリーンを捉えたら、もうひとりは危険を犯してピンを攻めて...
2006/12/14GDOEYE

チーム・アジアorチーム・コリア?

たまたまランチで同じテーブルに座った、地元・シンガポールの若い記者と挨拶がてら簡単な話をした。「ここは暑いね。日本は今、雪が降っているところもあるよ」。彼は笑いながらこう答えた。「シンガポールには天気が2つしかない。晴れか、雨か」。 レクサスカップの取材の為シンガポールを訪れてまだ2日目だが、まさにその言葉通りと実感する。気温は常に30度前後で、朝晴れていたと思っても、急に雨が降り出し、しばらく降ると何も無かったかのようにやんで再び太陽が顔を出す。それゆえ、外は常に高温多湿。それに反して、室内は空調が効きすぎる位効いている。 その例にもれず、ガンガンに空調の効いたインタビュールームで、それぞれ...
2008/02/10GDOEYE

“宴”のあとに催された、さらなる“宴”

オーストラリアで行われた欧州女子ツアー「ANZレディスマスターズ」の幕が閉じた。最終18番のギャラリースタンドにはたくさんのギャラリーが詰めかけ、日本のツアーとは一味違う、地響きがするかのような大声援に包まれていた。 18番グリーンで行われた表彰式も、まさに“宴”を思わせるような歓声。海外ツアーの雰囲気を肌で感じながら、原稿を書くためにクラブハウスへ戻ろうとしたその時だ。ギャラリープラザの裏手に広がる空き地を囲むように、たくさんの椅子が並ばれた。まるでこれから何かが起きることを知っているかのように、ビールを手にしたギャラリーやボランティアが席に着く。 すると広場の中央に、テレビで見覚えのある舞...
2008/02/09GDOEYE

宮里藍のガッツポーズに込められた想いとは?

宮里藍が最終18番、セカンドショットをピン右3メートルのバーディパットを沈めた瞬間、力強いガッツポーズを見せた。日本から取材にきている報道陣からは、「珍しいね」との声が上がり、宮里にコメントを聞く時にもその話題が出た。 「最終ホールはティショットもセカンドショットもイメージ通りでしたし、いい形で終えて今日を終えたかったので」と宮里。しかし、思わず出たガッツポーズには、もう1つの理由があった。 宮里の1つ前の組でラウンドしていたのは、日本でもお馴染みのローラ・デービース。一足先にホールアウトしたデービースは、通算5アンダーでフィニッシュしていた。一方、通算4アンダーで最終ホールを迎えていた宮里。...
2008/02/17GDOEYE

不本意なペナルティで戦線離脱のアンジェラ・パーク

今週、試合前の選手ミーティングで、プレーのペースについて注意があったと上田桃子は話していた。今年から計測する方法が変わって、罰則も厳しくなったという。それは、LPGA(米国女子ゴルフ協会)がスロープレーを問題視していることの表れだろう。それを受け、大会初日の上田は、もっとプレーのジャッジを早くしないといけないのでは?と心配し、自分のペースを気にしていた。 それでも、日本の国内ツアーと比較すると、明らかに米国ツアーの選手はプレーに時間を掛けている。万全を期すということもあるが、少しでもルールに不安があればルーリングを呼んで対処するし、自分のプレーのペースをしっかりと持っている。 初日、2日目と上...
2008/02/16GDOEYE

日韓の賞金女王対決は上田に軍配!

「SBSオープン」2日目、上田桃子は韓国の申智愛と同組でラウンドした。19歳の申は、07年のKLPGAツアー(韓国女子ツアー)で、19試合に出場して10勝をあげる圧倒的な強さで、賞金女王を獲得した選手。日韓の両賞金女王が、米国ツアーで顔を合わせた。 申は、今年の女子W杯ゴルフで韓国チームを2位に導くなど今季も好調を維持している。この日は8バーディ3ボギーの「67」で5つスコアを伸ばした上田には敵わなかったが、3バーディノーボギーと堅実なプレーを見せた。 「沢山の人と回って、いろんなことを吸収したい」という上田。早速、申のノーボギーのラウンドに触発され、「今日の私は出入りの激しいゴルフだったけど...
2008/02/15GDOEYE

米国女子ツアーが目指す国際化路線の結末は?

今週の開幕前に、LPGA(米国女子ツアー)から1枚のプレスリリースが配られた。「LPGAにおける韓国人プレーヤーの歴史」と題されたその書類には、1985年から今年までのLPGAツアーにおける韓国人選手の数、外国人プレーヤーに占める割合、そして勝利数がまとめられている。 1997年には0人だった韓国人プレーヤーだが、翌1998年に朴セリが参戦すると、そこから急激に増え始める。2001年に10人、2004年に21人と増え続け、2008年には45人という大所帯になった。 LPGAの国際化路線は着実に進行している。今週のSBS(Seoul Broadcasting system)オープンは韓国系のスポ...
2008/02/14GDOEYE

女王返り咲きを目指すアニカ・ソレンスタム

今年の米国女子ツアーの開幕戦「SBSオープン」には、アニカ・ソレンスタム(37=スウェーデン)が出場する。ここ最近、ハワイでの試合に出場しなかったのは、スケジュール的な問題だという。「毎年11月や12月までシーズンがあるので、少し休みが欲しかった。昨年はあまり沢山プレーをしなかったので、今年はそんなに長い休みは必要なかった」と、6年ぶりにハワイの地を踏むこととなった。 試合前日の共同記者会見に呼ばれた元女王は、会見場に入るなり、「広い部屋ね」とつぶやいた。それもそのはず、100人近く入れる部屋の中に集まった記者は数えるほど。部屋の広さが、人数の少なさを際立たせてしまっていた。昨年は背中の怪我に...
2008/04/08GDOEYE

ファーストダイブのオルコットが引退表明

過去最高の20人以上がロレーナ・オチョアとともにポピーズポンドに飛び込んで幕を閉じた2008年のクラフトナビスコ選手権。彼らはオチョアの親族や友人たちで、毎年会場に足を運んでは、優勝した際に一緒に池に飛び込むことを約束しあっていたという。 この優勝者恒例となっている池へのダイブは、1988年に同大会で2度目の優勝を飾ったエイミー・オルコットが始めたのがきっかけだった。1975年にプロデビューし、生涯で3度この大会を制し、殿堂入りメンバーでもある52歳のオルコットは、今大会の出場資格の一番上にある「殿堂入りメンバー」の一人として、34年目の今年も本大会に出場した。 予選2日間で大会から去ることが...
2008/02/08GDOEYE

欧州で活躍を誓う、可憐な女子プロゴルファー

日本ツアーへの出場資格がなく、海外ツアーに活躍の場を求めるプロゴルファーは少なくない。その内の1人が、今週の欧州女子ツアー「ANZレディスマスターズ」に出場している櫻井有希だ。 シード権を持たないプロがレギュラーツアーに出場するには、予選会で上位に入る必要がある。しかし、櫻井は昨年の予選会でわずか1打及ばず、1次予選で姿を消した。さらにプロテストに合格していない櫻井は、主催者推薦すら受けることができない。つまり、今季はレギュラーツアーに出場する術がまったく無いのだ。 そこで櫻井が選択したのは、海外ツアーへの参戦。欧州女子ツアーの予選会を受けたのは、昨年の11月。ここで60位に入り、フル参戦とは...
2008/02/07GDOEYE

日本から来た15歳アマに、現地メディアも注目!

今週オーストラリアで開催されている「ANZレディスマスターズ」には7人の日本人選手が出場するが、そのうちの1人が15歳の現役中学生アマチュア、森美穂だ。2008年にナショナルメンバー入りし、将来の活躍を嘱望されている逸材に、現地のテレビメディアも注目。パッティング練習を終えたと見るや、すぐにマイクを渡してインタビューを行っていた。 何とか英語で答えるも、笑いが出てしまってNGを繰り返すこと数回。「英語は好き。成績も悪くないと思う」と明かした一方で、「緊張しました…」とハニカミの表情。憧れのプレーヤーはカリー・ウェブで、この日は練習場で会った時に英語で挨拶を交わした。先週の「MFSオーストラリア...
2008/02/06GDOEYE

藍、さくらを始めとする7人の存在

欧州女子ツアーの第2戦、「ANZレディスマスターズ」には、総勢7名もの日本人プレーヤーが参戦する。出場するのは、宮里藍、横峯さくら、姉の横峯留衣、東尾理子、下村真由美、櫻井有希、アマチュアの森美穂。日本ツアーと米国ツアーに耳慣れている我々にとって普段は馴染みの薄いツアーだが、とりわけ宮里藍のシーズン初戦とあって、必然的に注目度が高まっている。 とはいえ、欧州女子ツアーという括りから見れば、横峯さくらの姉、横峯留衣こそが真の“日本代表”と言えるかもしれない。昨年の同ツアー最終予選会を上位で突破し、フルシード権を獲得しているのだ。 「海外の方が性にあっている」と話す留衣。日本ツアーでは出場機会に恵...