2006/11/17GDOEYE

シード権を巡る熱き戦い、最後の泣き笑いはどうなる?

今週のプレスルームで大活躍しているのが、写真の資料だ。細かい文字がびっしりと書き込まれた表なのだが、これは今週の成績でシード権がどうなるかが分かる優れもの。日本女子プロゴルフ協会の宮崎さんお手製のシートだ。 これを見ると、51位と52位の間が二重線になって仕切られているが、ここが運命の分かれ道。永久シードを除いた50名、つまり51位までが来季のシード権を獲得し、52位は出場権をかけてのQTに回ることになる。 現在シード権ぎりぎりの51位にいるのは、那須美根子。もちろんこの大会にも出場しているが、初日は33位タイと微妙なスタートだ。そのすぐ下にいる52位の成田いづみは、初日トップタイと気を吐いて...
2006/11/16GDOEYE

ワールドカップ日本代表は、しのぶ&桃子!

まだ公式発表はされていないが、来年1月19日から21日にかけて開催される第3回ワールドカップ女子ゴルフの日本代表は、諸見里しのぶと上田桃子の2人になりそうだ。 2005年の第1回大会で、宮里藍と北田瑠衣の2人が優勝を飾ったニュースは、日本中に衝撃を与え、それ以降の女子ゴルフブームに大きく弾みをつけた。続く第2回大会は、宮里と横峯の人気コンビで、ディフェンディングチャンピオンとして連覇を目指したが、結果は期待とは裏腹に12位と低迷。準備不足を指摘された宮里に対するバッシングも起きた。 ワールドカップが開催される1月という時期は、選手にとっては大切なシーズンオフだ。通常は、この時期にじっくりとトレ...
2006/11/15GDOEYE

女子ゴルフ人気はいつまで続く?

ダンロップ・フェニックス開催週の火曜日。練習場のタイガー・ウッズに、「全英オープンでの優勝おめでとう!」と言いに行こうと思ったという中嶋常幸だったが、タイガーは中嶋の顔を見るなり、「先週はおめでとう!」と、彼の52歳でのレギュラーツアー制覇をねぎらった。「最終日、一緒に最終組で回れたら面白いね」という中嶋に、タイガーが「そうだね」と答えるなど、2人の再会は笑顔に終始した。 中嶋は、「モーツアルトを見ているようで、理想的」とタイガーを評する。「姿、形、そして旋律っていうのかな、スイングのリズムが素晴らしい」。さらに付け加えたのは、タイガーの変化を恐れない姿勢だった。 奇しくも、この日の会見でタイ...
2006/11/14GDOEYE

タイガーの求心力に引き込まれる人々

月曜夜の羽田空港。宮崎へ向かう飛行機の搭乗を待つ空港ロビーには、ゴルフ関係者が溢れていた。今週はタイガー・ウッズが出場するダンロップ・フェニックスが開催される。週初めの東京だというのに、その空間には早くも週末の興奮を予感させる微熱が漂っていた。 翌火曜日、この日はフェニックス・チャレンジというテレビマッチが開催された。タイガーこそ出場しなかったが、男子プロからは、青木功、P.ハリントン、横田真一、谷原秀人、そして女子プロからは、横峯さくら、諸見里しのぶ、上田桃子、馬場ゆかりの計8人が出場し、マッチプレー方式のトーナメントで優勝を争う。結果は来月のテレビ放映に譲るが、シニアから女子まで、日本のゴ...
2006/11/10GDOEYE

ホステスプロとして好スタートを切った日下部智子

伊藤園レディスにはホステスプロが3名出場している。ベテランの塩谷育代、プロ入り3年目の日下部智子、そしてプロ2年目に入り今年から伊藤園所属となった馬場由美子の3人だ。自分の所属している会社の主催となれば周囲も結果を期待するが、そのプレッシャーが辛いという選手も多い。 今大会初日、その3人のうち日下部智子が3アンダー5位タイの好スタートを切った。クオリファイで今季の出場資格をつかんだ日下部は、17試合で予選落ちを喫するなど、これまで苦戦が続いている。15位以内に入ったのは3試合だけ、現在の賞金ランキングは76位となっている。50位以内のシード権を獲得するには、今週と来週で700万円程度稼がなけれ...
2006/11/09GDOEYE

暗くなるまで!?暗くなっても・・・

国内女子ツアーもシーズン終盤に入り、今週の「伊藤園レディス」を含め残すところ3試合となった。次週は愛媛県、そして最終戦は宮崎県とこの時期でも比較的日照時間の長い地区での開催となるが、今週の千葉県は夕方17時には真っ暗になってしまう。 プロアマ戦が行われたこの日、15時40分から表彰式が行われ、パーティが終わったのは16時30分を過ぎていた。昼間は半袖でも大丈夫なぐらい暖かかったが、日が暮れるころには急激に寒くなってきた。そんな状況でもパーティから引き上げた選手たちはぞろぞろと練習グリーンに向かった。 体を冷やさないよう厚着をし、思い思いにパッティングの練習を続ける。そこに登場したのが、特設の照...
2006/11/05GDOEYE

7年ぶりの新女王!大山志保、小4からの夢がついに結実

首位と10打差で迎えた最終日。10番スタートのいわゆる裏街道に入った大山志保だったが、最終9番のティに立った時、その心臓は鼓動を早めていた。「これで決まるのかな」。まるで優勝争いをしているようだったと振り返る緊張の中、最後のパーパットを沈めると、結果17位タイでホールアウト。大山は、念願だった賞金女王のタイトルを確定させた。 今年は宮里藍の米ツアー参戦や、不動裕理の長期にわたる海外遠征など、女王候補のライバル達と年間を通して同じ土俵で戦ったわけではない。だが、それでも1億5千万を超える獲得賞金は過去最高を記録し、8月には月間3勝を達成するなど、その実績は新女王にふさわしい。 下積み時代、師匠だ...
2006/11/04GDOEYE

プレーはクールな金英(Young Kim)、実はアニメ好き

Young KIM、USLPGAツアーでプレーしている26歳の韓国人。 今年はランク27位でシード権は確保済み。 彼女はバーディを獲ろうがボギーだろうが、殆ど無表情で淡々とプレーする。 カメラマンとしては一番厄介なプレーヤーだ。 何が厄介かというと一言で言えば(絵にならない!)。 そんな彼女の右腕を見たらマンガイラストの入ったリストバンドをしている。 プレー終了後、本人に聞いてみた。 「このリストバンドは2週間前カナダで買いました。別に手首を故障しているわけじゃないですよ」「この部分のホクロを取る治療をしたんです。太陽を浴びると黒くなるので、リストバンドするようになったの」「ジャパニーズアニメ...
2006/11/03GDOEYE

6連覇に黄色信号!アニカ・ソレンスタム

米国女子ツアーの公式戦として行われている「ミズノクラシック」(三重県 賢島CC)の初日。大会6連覇を狙う女王アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は1アンダー27位タイと出遅れてしまった。 大山志保、ナンシー・スクラントンと9時40分に1番ホールからスタート。1番パー5をバーディ発進すると、4番では8番アイアンできっちり2オンしバーディ。13番パー5でもバーディを奪い順調にスコアを伸ばした。 ところが、14番で2オンできず寄せることもできずボギー。続く15番2打目地点から打ち上げになる405ヤードパー4で、グリーンを30ヤードもショートするミスショットとなった。3打目でうまく寄せたが、下り2メ...
2006/11/01GDOEYE

アニカとの練習ラウンドで強さを実感!上田桃子

米国LPGAツアーとの共同開催で行われる「ミズノクラシック」練習日。注目はなんと言っても大会5連覇中のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)。そのアニカと練習ラウンドを一緒にラウンドしたのは、同じキャロウェイゴルフと用品契約を結ぶ上田桃子だった。 「1番のスタートから緊張しました」という上田だが、世界トップレベルの技術を盗もうと必死にラウンド。アニカは前半の9ホールで切り上げたが、上田はその後1人で10番ホールから残り9ホールのラウンドを行った。 18ホールを終えた上田に話を聞くと「いい勉強になりました!私は調子の良い悪いで気持ちの整理をつけるのが難しいので、どうすれば良いか聞いたんです。そした...
2006/10/27GDOEYE

音楽を聴きながらキャディをするのはOK?

横峯さくらが単独首位に立った「樋口久子IDC大塚家具レディス」初日、ホールアウト後の練習場でちょっとした事件が起きた。 ショット練習をする横峯と、それを見守る良郎氏。そこに、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)のツアーディレクター、生駒佳与子さんが近寄ってきた。「お父さん、ちょっとお話があるのですが・・・」。 事の発端は、この日横峯のキャディをした良郎氏が、耳にイヤホンを入れていたこと。それについて問い質しに来た生駒さんだったが、逆に良郎氏は「耳栓よ、耳栓。入れてちゃいかんのけ?選手達がアクセサリーをつけたりするのと、変わらんがね」と、先制攻撃。良郎氏によると、耳栓?をすることにより、視覚がよ...
2006/10/22GDOEYE

今季2勝目の古閑美保、切れ味鋭い大逆転劇!

静かに背後から近づいてバックを奪って逃走する……。喩えは悪いが、今日の飯島茜は、さしずめひったくりにでもあったかのような気分だったに違いない。 それほど、あっという間の出来事だった。マスターズGCレディス最終日、12番ホールを終えた時点でトップの飯島は8アンダー。一組前の福島晃子が6アンダーに伸ばしてきていたが、同じ最終組のポーラ・クリーマーは5アンダー、古閑美保は4アンダーで続いていた。 この時点で古閑の優勝を予想した人はいるだろうか?だが、13番、14番で連続バーディを奪った古閑は、その勢いのまま15番パー5で2打目を70センチにつけて楽々イーグルを奪う。トップの飯島とは1打差。続く16番...
2006/10/21GDOEYE

モーガン・プレッセル、最終日にかける想い

マスターズGCレディース2日目を終えて、首位と3打差の11位タイにつけているモーガン・プレッセル(18歳)。どうしても同じLPGAツアーから来日して首位に立つポーラ・クリーマーに注目が集まりがちだが、モーガンも意地を見せている。 この日は前半を2オーバーで折り返したが、12番パー5で、3打目残り70ヤードをロブウェッジで直接カップインさせてイーグルを奪った。「私は見えなかったけど」とさらりと触れたモーガン。圧巻は続く13番だ。 「球が木に引っかかってしまったのは面白かったわ(笑)」と振り返ったこのホール。右に曲がったティショットが木に引っかかり、アンプレヤブルとなってしまう。3打目の残りは15...
2006/10/20GDOEYE

中西美帆子が、プロツアー初出場で初ホールインワン!

人は、生まれたときから運命は決まっているのだろうか?運命といわず、その人の役割、もしくは持って生まれた星という方が、分かりやすいのかも知れない。 昨日、あるメーカー担当者と話をしている時に、ツアーに出ている選手の中でも、優勝を狙う選手と、そうではなく毎年シードを獲る事が目的の選手がいるという話になった。その担当者はもちろん優勝を狙う選手をサポートする訳だが、同じツアーを戦っていても、そういった目に見えない区分が出来ていることに、不思議な感覚を覚えた。 マスターズGCレディース初日、朝早いプレスルームに、ホールインワンの報せが届いた。第2組、4番ホール。達成したのは、アマチュアの中西美帆子(20...
2006/12/09GDOEYE

自信に満ちてた女子プロの選手たち

まず最初に寒かった!昼間の気温6度前後、加えて雨ですから指先の感覚ナシ! まあ愚痴はこのぐらいで、最近の国内ゴルフシーンを凝縮したような展開でした。 元気なのはLPGAメンバーと中高年のアイドル(中嶋常幸)を擁するシニアツアーの選手たち。 LPGAの選手たちは、宮里藍、横峯さくらを筆頭に終始試合をリード。終わってみれば2位のシニアツアーに6.5ポイント。3位のJGTOに至っては8.5ポイント差をつけて優勝。 私がJGTOとLPGAの選手たちで差を感じたのは顔の表情です。LPGAの選手たちはいつも笑顔でファンにアピール。バーディ獲ればガッツポーズも飛び出す!こりゃファンにとっては、たまりませ...
2006/12/03GDOEYE

5年間で4勝の韓国チーム 日本との差は?

日韓女子プロゴルフ対抗戦を2日間トータル29対19の大差で勝ち、ここ5年間で1分けをはさんで4連勝とした韓国チームのキャプテン・金美賢は、「韓国と日本にレベルの差があるのではないか?」という記者の質問に、さもありなんといった表情で答えはじめた。 「メンバーを見てください。韓国チームはUSLPGAの上位7人、KLPGAの上位3人、そしてJLPGAの上位3人が出場しています。韓国では代表選手に選ばれること自体、誇りなのです。日本は、不動裕理や宮里藍といったランキング上位の選手が抜けて残念です」。試合前からの勝って当然という雰囲気は、こういった事実にも裏打ちされている。 金は続ける。「ゲームに臨む姿...
2006/12/02GDOEYE

一番悔しいのは誰?

日韓女子プロゴルフ対抗戦の第1ラウンドは、日本チームの4勝8敗と苦しい立ち上がりとなった。日本チームで勝ったのは、大山志保、茂木宏美、横峯さくら、飯島茜の4人。「ちょっと残念な結果でしたね。でも、いい感じなんじゃないかな」。日本チームのキャプテンを務める藤井かすみは、意外にもそう振り返った。 韓国チームのメンバーは、米国LPGAの賞金ランキング6位の金美賢を筆頭に、上位20位に入る7人が参加。また日本の賞金ランキング5位以内に入る3人、そして韓国LPGAの上位3人と、ベストメンバーといえる布陣を組んでいる。相手に不足はないというより、実績では韓国チームの方が上だろう。 それでも藤井が悲観的でな...
2006/12/01GDOEYE

日韓女子プロゴルフ対抗戦が華やかに開幕!

明日、第7回目を迎える日韓女子プロゴルフ対抗戦が福岡県のセンチュリーゴルフ倶楽部で開幕する。これまでの対戦成績は日本の2勝3敗1分。しかし、ここ4年に限っていえば、日本は3敗1分と圧倒的に分が悪い。 昨今の米ツアーや日本ツアーを見ても明らかなように、近年の韓国人選手の活躍は目覚しいものがある。しかも、今回はチーム戦。その団結力も、韓国チームの強みの一つだ。 プロアマ戦があったこの日、日本と韓国の主要選手の記者会見が行われた。日本人選手はいつも通りなのだが、驚いたのは韓国選手の記者会見。最初に会場に姿を見せたのは、今年のKLPGAの賞金女王シン・チエ選手(18)と、同3位のチェ・ナヨン選手(19...
2006/10/01GDOEYE

チャン・チョン、失望と悲しみのメジャー制覇

国内女子最高峰の大会「日本女子オープン」で、初日から首位に立つと、そのまま一度もその座を譲らず、2位に5打差をつける圧勝でメジャー制覇を成し遂げた韓国のチャン・チョン。しかしこの大会で彼女が感じたのは、失望と悲しみだった。 「大会が終わって少し時間がたったので、やっと優勝の実感がこみ上げてきた」と、表彰式・写真撮影を終えて会見場に姿を見せたチョンは話し始めた。最終日は宮里藍とともに最終組でのラウンド。多くのギャラリーがこの組についたが、そのほとんどは宮里の逆転優勝を期待していた。「良いプレーをしても、ギャラリーが全然盛り上げてくれなくて、大きな大会を勝ったという実感がなかった」。チョンが獲得し...
2006/09/30GDOEYE

プロ1周年の諸見里「成長はしてないです」

ちょうど1年前の「日本女子オープン」がプロデビュー戦の諸見里しのぶ 。アマチュア時代から国内ツアーで優勝争いをするなど、実力は折り紙付きだったが、プロとして初めて挑んだ試合でも見事5位に入って、ゴルファー人生初の賞金294万円を手にしている。その後は、立て続けに日米のツアー出場権を獲得し、今年は米ツアーにも参戦するなど、着実にステップアップを続けている。 と、思って本人に聞いてみると、「この1年間で成長として感じられる部分はないですねぇ」と首を捻った。「(米ツアーも)良い経験は良い経験なのだけど、まだまだです」。歴戦の強者に揉まれ、自分の未熟さを感じているようだが、実はこの謙虚さこそ彼女が米...