2007/09/27GDOEYE

2位発進の諸見里。師匠とのコンビは一触即発!?

今週、諸見里しのぶのバッグを担ぐのは、師匠の江連忠氏だ。二人がコンビを組むのは6月のプロミスレディス以来。今年に入ってからは、1月のW杯を入れて3度目のコンビ結成となる。 「いつも江連さんに担いでもらうと良くないイメージがあったのですが、それを消したいと思っていて…」という諸見里。これまで2人が組んだ試合での最上位は、プロデビュー戦となった2005年の今大会、日本女子オープンでの5位だ。 「なんか、お父さんみたいな感じがして…。自分もミスをしたって分かっているのに、それを言われたりすると、すぐ喧嘩みたいになっちゃうんですよね」。好結果に繋がらない原因は、2人の関係の近さにもあるようだ。「今日は...
2007/09/26GDOEYE

やはり本命はこの人か。大会2連覇を目指すジャン・ジョン

昨年の日本女子オープンに初出場し、見事優勝をさらった韓国のジャン・ジョン(26)。主戦場は米国LPGAツアーで、今年はエビアンマスターズで2位に入るなど、今週時点の賞金ランキングでは10位に位置する実力者だ。 今大会はディフェンディングチャンピオンという立場で臨むが、本人はそれを真っ向から否定する。「コースが違うし、町も違う。ディフェンディングチャンピオンという意識はないですね」。そういって、周囲の期待をさらりとかわす。 この日の練習ラウンドは、日本ツアーで戦う韓国人選手、辛ヒョンジュ、宋ボベと一緒に回った。北海道の芝はベント芝で、本州以南の芝と比べると、粘りがあり、クラブが抜け難い。日本ツア...
2007/09/23GDOEYE

アルバイトとはいえ、油断は出来ません!

今大会、一風変わったコメントシートが提供されている。コメントシートとは、取材現場で、大会のプレス担当がまとめてくれる選手コメントのメモ書きで、取材したい選手のホールアウト時間が重なってしまった時などは、どちらか一方の選手だけ直接話を聞いて、あとはコメントシートを参考にさせて貰うなど、実に重宝する。 最初に「おっ」と思ったのは、初日3バーディ3ボギーだった佐伯三貴選手のコメントシート。3つのボギーの内容といくつかの問いと答えが書かれているが、3バーディについてはノータッチ。普通の記者が聞いたら、選手が気を悪くしてしまうのでは?と心配してしまう突っ込んだ内容だ。 このコメントシートを書いてくれたの...
2007/09/21GDOEYE

これぞ自分との戦い?女の子への甘~い誘惑

おいしそうなケーキが並んだショーケースを前に、どれにしようか思案しているところをパチリと撮らせてもらった有村智恵プロ。大会初日を終え、日課の練習も終えて着替えて出てきたプロが向かったのが、このショーケースの前だった。 これは、大会が選手へのホスピタリティの一環として用意したスイーツバイキングで、選手はこの中から気に入ったものを好きなだけ(!)、その場で食べたり、持ち帰ったり出来るというサービスだ。 ケーキは日替わりで違ったものが用意されるという念の入れようで、これ以外にもネイルサロンを設けたり、今週誕生日を迎える選手にバースディケーキをプレゼントするなど、様々な趣向を凝らして、大会期間中に選手...
2007/08/19GDOEYE

夏休みの風物詩に、女子プロたちも苦笑い

今週開催された「新キャタピラー三菱レディース」は、開催時期が夏休みの真っ最中。それもリゾート地で交通の便が良い箱根とあり、親子で観戦するギャラリーの姿が数多く目立った。 木陰を見つけてビニールシートを敷き、お弁当を食べながら観戦する姿はピクニックさながら。中には、木陰を見つけて一人で携帯ゲームを興じる子供の姿も。また、あちらこちらでは赤ん坊の泣き声がこだまし、苦笑する女子プロもいた。それでも携帯電話の電子音や話声などのような不快感を覚えないのは、無邪気な子供の成せる技か。戦いの場は、通常のトーナメントとは一風変わった雰囲気に包まれていた。 さらに子供たちのお楽しみは、続々とホールアウトする選手...
2007/08/18GDOEYE

怪我を乗り越え、今季ベストフィニッシュなるか!?/大塚有理子

今年1月、1995年以来となる「トーナメント特別保障制度」が適用された選手がいた。今週開催されている「新キャタピラー三菱レディース」初日に3位タイという好発進を見せ、2日目を終えて通算3アンダーの13位タイと上位争いを演じている大塚有理子だ。 「トーナメント特別保障制度」は、相撲で例えれば“公傷”と同じようなもの。試合中に負った怪我と認められれば、その間に出場できなかった試合の出場資格は翌年に持ち越される(翌年、怪我により欠場した試合と同じ試合に出場できる)。そこで獲得した賞金は2007年度の賞金額に加算され、その総額で2008年度のシード権を争う仕組みだ。 大塚は、昨年の試合中に痛めた右膝が...
2007/08/17GDOEYE

日本ジュニア2連覇の宮里美香、暑さに負けない秘密は…

真夏の埼玉・霞ヶ関CCで開催される日本ジュニアゴルフ選手権は、厳しい暑さとの戦いでもある。照りつける太陽と芝生から来る熱気は、外に居るだけでも選手の水分と体力を奪っていく。 さらにジュニアの選手達は、自分のキャディバッグを自分自身で運ばなくてはならない。多くの選手は両肩にストラップを掛けてバッグを背負い、背中を丸めるようにして運んでいく。身体が成長過程にある中学生や高校生にとっては、長い目で見てもあまり好ましい作業とは言えないだろう。 そんな中、手押しのカートを使う選手も目についたが、一番楽そうにしていたのは宮里美香だ。写真のカートは宮里が使っていたものだが、運搬に楽そうな大きな車輪だけでなく...
2007/08/17GDOEYE

自分のため、そしてキャディさんのため

「新キャタピラー三菱レディース」初日を終え、大山志保が首位に1打差の3位タイ発進。しかしこの大会、大山にはホロ苦い記憶が残っている。昨季は8月だけで3勝を挙げ、夏場に新女王への道を大きく切り開いた大山だが、8月で唯一優勝を逃していたのがこのトーナメント。それも、ペナルティを課せられるトラブルに見舞われてのことだった。 2006年「新キャタピラー三菱レディース」初日。大山がスタート後にクラブ確認をしたところ、何とキャディバッグに15本のクラブが存在していた。これが、ゴルフ規則の規則4-4「クラブは最高14本まで」に抵触。12番終了後に競技委員に申告し、4ペナルティを課せられた大山は、初日に3オー...
2007/10/22GDOEYE

日本人初の快挙!服部真夕がシード当確

今週のマスターズGCレディスで単独3位に入った服部真夕。デビュー戦となったヨネックスレディスからの獲得賞金に、今大会で得た861万円を加えた今季の獲得賞金合計は1689.3万円となり、1500万円前後といわれる賞金ランキング50位以内に入り、来季のシード権をほぼ確実なものにした。 先週の富士通レディスでは、プロ入り後初の予選落ちを喫したが、「ショット自体は悪くなかったし、予選落ちも経験だと思っているので」と、前向きに受け止めた。もちろん悔しさはあったが、その悔しさを今週の自己最上位につなげた。 この日は4番パー3でダブルボギーを叩いたが、すぐに5番でバーディを取り返す。プロでもトップクラスの飛...
2007/10/20GDOEYE

雨の日のルーティンを磨く

朝から激しい雨が降り続いたマスターズGCレディス初日、4アンダーで首位タイに立ったポーラ・クリーマーは、この日のタフなコンディションについて、こう振り返った。「今日は傘をさしたり、タオルを使ったりして、手を乾かしておくことに気を遣いました。でも、私たち(クリーマーとキャディのコリン)はとても良いシステムを持っていて、スムーズに出来ましたね」。 クリーマーと同組で回った上田桃子は、その様子をつぶさに見ていた。「ちょっとでも気になったら、タオルで拭いて仕切りなおすし、徹底しているなと思いました。私だったら、プレーが遅くないかとか気にしちゃうので、いい勉強になりましたね」。 確かに、雨の日はスイング...
2007/09/10GDOEYE

このサインはレアかも知れません!

「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」最終日、この日ベストの「66」を出して通算3アンダー、プロ3試合目にして初のメジャー大会で、堂々の11位タイに入った服部真夕。今年のプロテストを1位通過した期待の大型新人だ。 「見て欲しいのはドライバーの飛距離」という服部は、今大会期間中に行われたドライビングコンテストでは、「計測ホールと知っていて力が入った」と最終日の9番でチーピンして204ヤードのミスショット。それでも、4日間の平均飛距離は260.9ヤードと、横峯さくら、上田桃子らを上回り、予選通過のプロ60人中、7位という好成績を残している。 これまで一緒にラウンドした先輩プロ達からも、「小技も上手...
2007/09/08GDOEYE

メジャーの優勝争いでよもやの失格!その顛末とは?

今季初メジャーの「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」大会3日目。白熱の優勝争いの中で、予期せぬ失格事件が起きた。 最終組の一組前で回っていた、浅間生江と大塚有理子、大場美智恵の3選手。9ホールを終えた時点で、首痛を訴えた大塚が棄権を申し出る。大塚はマーカーだった大場のスコアカードに9ホール分を確認したという意味の署名をして、そのカードを新しく大場のマーカーとなる浅間に引き継いだ。残りハーフをラウンドしてアテスト部屋に入った2人は、それぞれのスコアをチェックし、そこにいたボランティア1名とLPGAのルーキーキャンプでアテスト担当となっていた2人に確認をして部屋を出た。 本来ならば、大場のスコア...
2007/09/07GDOEYE

パッティング練習の秘密兵器!

今大会の練習グリーンで、一風変わったクラブを使ってパッティング練習を行っていた和田委世子。「みんなに聞かれるんですよ」という注目のそのクラブを見せてもらった。 それは、普通のウェッジにパターのグリップを刺したもので、試合で使う事は出来ない練習専用。ウェッジの刃の部分を使ってパッティングする事で、ヘッドアップをしなくなる効果があるという。そういえば以前、来日したポーラ・クリーマーも、サンドウェッジを使ってパッティング練習を繰り返し行っていたことがある。 もちろん、面で当てる通常のパターと違い、フェースの向きやストロークの方向、ヘッドの高さなどがシビアに球の転がりに影響するので、正確なストロークを...
2007/09/06GDOEYE

感心するほど仕事熱心だった若林舞衣子

LPGA主催の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」では、毎年その年のLPGA入会者(プロテスト合格者、ティーチングプロA級取得者)が、ボランティアとして大会運営を手伝う事になっている。普段はプレーする立場の選手達が、コースマーシャルやリーダーズボード係となって、大会を支える裏方に回るのだ。 今年のプロテスト合格者のうち、ツアー後半11試合の出場権を獲得した1位通過の服部真夕以外が、このLPGAツアーキャンプに参加している。 大会初日、横峯さくら組の移動マーシャルを担当したのは、若林舞衣子と横山倫子の2人。人気選手の組とあって、付き従うギャラリーも多かった。「カート道路を歩いてくださいー!!」...
2007/09/06GDOEYE

大会出場選手なのに練習ラウンド出来ない理由

明日から開幕する今季初メジャーの「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」。国内女子ツアーもこれから秋に向けて高額賞金大会やメジャー大会が増え、賞金女王レースもいよいよ佳境を迎えつつある。 その賞金女王レースで全美貞と一進一退の攻防を続けている上田桃子は、先週のゴルフ5レディスを欠場し、地元兵庫で休養と練習に充てた。「先週は良い練習が出来ました」と会見で話した上田だが、その表情はどことなく冴えない。いつもの強気な発言は影を潜め、目は伏し目がち。体調でも悪いのかと心配したが、理由は別のところにあったようだ…。 今週火曜日、練習ラウンドをしようとコースにやって来た上田は、思わぬ事態に遭遇する。「予約が...
2007/08/11GDOEYE

あなたも経験あり?プロでも時にはミスをします!

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の大会2日目。7番パー4のグリーン上で、パーオンに成功した大久保亞紀(35)は自分のボールをマークしようとして“ドキリ”とする。使い慣れたタイトリストのV1X。だが、そのボールには見慣れぬマークがプリントされていた。 「あー、やっちゃった!悪い事しちゃったな…」。そのボールは、同組で回る馬場ゆかりのものだった。馬場も、大久保に続いてすでに第2打を打ち終えている。「ごめん、間違えちゃったみたい!」大久保はグリーン脇からアプローチをしようとしていた馬場に声を掛ける。「目の前が真っ暗になりました」。間違いに気付いた馬場も同じく声を失った。 いつも大体同じ位という...
2007/08/10GDOEYE

選手もタジタジ?ジュニアリポーターが大活躍!

夏休み真っ只中の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」大会初日。熾烈な女子プロ達の戦いの裏で、参加した子供達にとっては、一生の思い出となるようなイベントが開催された。 「ジュニアリポーター企画」と題されたこのイベントは、その名の通り、一般応募で選ばれた小中高生がトーナメント会場を訪れ、選手へのインタビューや試合観戦、大会舞台裏の取材などを行い、それをレポートにまとめるというもの。 これが結構本格的で、我々プレスは毎朝プレスルームに着くと受付で会社名と名前を記帳するのだが、ふと横をみるとそこには我々と同じように礼儀正しく子供記者の名前が記されている。さらに、スタート前の選手を掴まえてきちんと囲み...
2007/08/24GDOEYE

“揺れる想い”Qスクール挑戦を思案する大山志保

去年の賞金女王、大山志保が悩んでいる。今年は全米女子オープンを挟んだ国内2大会で優勝を果たし、先週までの賞金ランキングは4位。だが、全英女子オープンでは見せ場を作れず予選落ちを喫してしまい、国内に戻ってからもショット、パット共に精彩を欠いて、1年前の夏のような勢いは感じられない。 念願の賞金女王を獲って次の目標としていた米ツアー挑戦も、ここへ来てQスクールを受けるかどうかを「今週中に決めます」という状態だ。今年30歳を迎えた大山にとって、来年1年間をどこで過ごすかという事は、とても大きな選択である事は間違いない。以前、「Qスクールを受けるのは、通るにせよ落ちるにせよ1度だけにする」と言っていた...
2007/08/23GDOEYE

晴れやかな若林舞衣子のデビュー戦は偶然の産物?

2005年の世界ジュニア女子15歳~17歳の部で優勝、2006年の日本女子オープンではプロ選手に混じって6位に入り堂々のローアマチュアに輝くなど、アマチュア時代から数々のタイトルを獲得し将来を嘱望されていた若林舞衣子(19)。 その若林がプロとなり、今週の「ヨネックスレディス」でいよいよツアーデビューする。開催場所は生まれ育った地元新潟。大会は先日所属と用品契約を結んだばかりのヨネックスが主催する。「偶然なんですけど、地元で所属先の大会でデビュー戦。3つ重なったので凄く嬉しいです」。初日は大山志保と上田桃子と同じ組に配され、若林にとってはこれ以上望めない程の晴れの舞台が用意された。 振り返れば...
2007/09/02GDOEYE

まさに自然の有効利用!雪を使ったエコロジー万歳!!

「ゴルフ5レディス」が開催されている北海道美唄市は、札幌と旭川の中間に位置し、観光地といえぬ静かな町だ。周囲にビジネスホテルもほとんど存在せず、選手や関係者は30キロほど離れた岩見沢や滝川という町に滞在したり、車や電車で1時間かけて札幌から通うしかない。 そして、この美唄市は地鶏の産地として有名ではあるが、冬の時期には雪が町全体を真っ白に包んでしまうため、やはり観光客は近寄りもしない。北国や雪国では、風物詩の一つとして雪を歓迎するが、人々の生活にとっては、むしろ歓迎されないことのほうが多い。 今回、コース内のギャラリープラザ内に突如として全長2メートル級の雪だるまと、雪のかたまりが出現した。北...