2011/02/19GDOEYE

奥ゆかしい?アジアの中の日本ツアー

タイ・パタヤ近郊のサイアムCCで行われている米国女子ツアー開幕戦「ホンダLPGAタイランド」の2日目終了後、スポンサー主催のメディア向け懇親ディナー会が開催された。場所はコースから30分程車で行ったプーペンという海岸沿いのシーフードレストラン。砂浜沿いにテーブルが並び、決して綺麗とは言えないが、週末とあって多くの客で賑わっていた。 同じテーブルに座ったのは、タイでテレビやインターネットを使ったスポーツ情報配信を手掛ける企業のタイ人スタッフと、台湾の通信社でバンコク駐在の女性記者、それにタイに長く住む日本人のフリージャーナリストの方。もちろん話題の中心はゴルフに関することで、お互いの国のゴルフ事...
2011/02/18GDOEYE

単独首位!キム・インキョンの意外(?)な一面

今季の米女子ツアー開幕戦「ホンダLPGAタイランド」の練習日、上位選手のスイングを撮影しようと強烈な日差しの照り付けるコース上で待機していた。とある選手がグリーンに来て、周辺のアプローチや、パッティングラインの確認をしている。それを眺めながら、次のティグラウンドまでのインターバルで撮影許可を得ようとタイミングを窺っていた。 グリーンを終えた選手が歩いてくる。話し掛けようとすると、先に向こうから口を開いた。「すごく、暑いですね」。身振りを交えながら、笑顔で話してくれたのはほぼ初対面のキム・インキョン。初日を終えて、9アンダーで単独首位に立つ選手その人だ。 日本語を話せるとは知らなかったので聞い...
2011/02/25GDOEYE

有村智恵の海外メディア評は?

24日に開幕した米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」。初日単独首位スタート、そして2日目もトップをキープした有村智恵は、とまどいの中で海外メディアの取材に、英会話で懸命に答えていた。 素晴らしいスコアもさることながら、質問を聞いていると彼らが強い興味を抱いているのは次の2点。「あなたは宮里藍の後輩(東北高校OG)ですね?」というのと「ウエアがすごく特徴的」ということ。翌25日に有村の活躍を報じる地元紙は、そのスタイルに注目している。「THE STRAITS TIMES」では冒頭で「可愛いフリルと黒いレース、赤と白のストライプ柄をまとった日本人、有村智恵」と紹介した。 日本人選手...
2010/11/07GDOEYE

藍の苦悩・・・タイトル争いとプレースタイルの葛藤

宮里藍にとって、今シーズン国内最後の試合となった「ミズノクラシック」。最終日に巻き返し、日本のファンの期待に応える活躍を見せたものの、通算3オーバーの69位タイで3日間を終えた。米国ツアーも、今週を含め残り3試合の中で迎えた1戦。『賞金女王』と『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』の争いの渦中にいる宮里にとっては、大きな痛手になってしまった。 賞金ランクトップを走るチェ・ナヨン(韓国)は5位タイで終え、約4万ドルを獲得。宮里との差は、約37万7000ドルに開いた。残り2試合の優勝賞金は、それぞれ22万ドルと22万5000ドル。逆転の可能性は僅かに残されてはいるが、極めて厳しい状況に追い込まれている。...
2010/11/06GDOEYE

病の克服と支援・・・ステーシー・ルイスの生きる道

「ミズノクラシック」を主催する、ミズノと契約するホステスプロたち。日本勢の飯島茜と服部真夕は苦戦が続く中、海外勢でただ1人のホステスプロであるステーシー・ルイスが猛チャージ。コースレコードに並ぶ「64」をマークして首位に2打差に迫り、「チームのメンバーがいる所で、優勝できることに越したことはない」と、逆転勝利に意欲を燃やす。 今週、ルイスには燃える理由がもう1つある。11歳の時に、背骨が左右に歪む『脊柱側わん症』と診断され、以降7年間、矯正器具を装着しながらの生活が続いた。8歳から始めたゴルフも断念し、18歳で手術を決意。9ヶ月のリハビリを経てゴルフを再開し、その後は大学ゴルフ界で多くのタイト...
2010/11/11GDOEYE

ホステスプロの綾田紘子「期待半分、緊張半分です」

国内女子ツアー「伊藤園レディスゴルフトーナメント」が11月12日(金)に開幕するが、その前日に恒例のプロアマ戦が行われた。そしてラウンド後の表彰式を終えた綾田紘子が、張り詰めていた緊張を解くように大きく息をしながら会場から出てきた。 綾田は昨年のクオリファイで41位に入り、今季からツアープレーヤーとしての活動を始めた。それと同時に伊藤園とは所属契約を結び、開幕戦からツアーで戦う面で前面的にサポートを受けている。 昨年はアマチュアとして大会に出場した綾田は、予選2日目の16番まで通算3オーバーでラウンドしていた。しかし、17番パー3、そして最終18番と2連続ダブルボギーを叩き通算7オーバー。予選...
2010/10/31GDOEYE

中国の恐るべきパワーを実感!世界一のゴルファー大国への道のりはいかに

中国ハイナン島にあるミッションヒルズリゾート、ブラックストーンコース(7777ヤード、パー73)で開催された「ミッションヒルズ スタートロフィー」は、2010年の4月に衝撃的な引退を発表して以来、競技を離れていたロレーナ・オチョアの劇的な優勝で幕を閉じた。 中国全土から約4万人の観客が訪れ大いに盛り上がった大会だったが、そのうちの約8割は、プロアマに招待されたキャサリン・ゼタ・ジョーンズやヒュー・グラントなどのハリウッドスターが目当てだというから驚きだ。ゴルフ場にくるのも初めて、プレーもしたことが無いという観客が携帯電話やカメラを手に走り回り、プレーヤーに群がる状況に、参加したプロゴルファーも...
2010/10/31GDOEYE

森田「いつか“敵無し”と言われるように」

圧巻の18ホールだった。18ホールの最多記録に並ぶ11個のバーディを奪い、ツアー最少ストロークタイとなる「62」をマーク。もともと爆発力に定評があった森田理香子だが、時には大叩きをする出入りの激しさが欠点でもあった。だが、この日は僅か1ボギー。ツアー屈指の飛距離を活かしてバーディを量産する、森田の魅力が凝縮されたラウンドだった。 プレーの波と同様、精神的にも浮き沈みは多かった。今シーズン中盤も思うような結果が出ない時には、「気持ち的に沈んでいた。上手くいかず、このまま終わってしまうのかな、(ゴルフを)やめないといけないのかな、と思った」と、20歳にして悩む日々が続いていたという。 そんな森田を...
2010/10/30GDOEYE

女子プロゴルファーの憧れ?アニカとオチョア、それぞれの人生

中国ハイナン島にあるミッションヒルズリゾート、ブラックストーンコース(7777ヤード、パー72)で開催されている「ミッションヒルズ スタートロフィー」3日目。女子ゴルフ界の女王として君臨しながらも、トッププレーヤーとして惜しまれながら衝撃の引退をしたアニカ・ソレンスタムとロレーナ・オチョアの同組での対戦が実現した。 メジャー10勝、LPGAツアー72勝を挙げ、数々の記録を達成しながらも、2008年のシーズンを最後に引退を表明(当時37歳)。引退の理由のひとつであった、結婚をして子供の居る家庭を持ちたいという希望通り、もうすぐ14ヶ月になる女の子や家族と過ごす時間を一番大切にしていると、試合前...
2010/11/05GDOEYE

日米ツアーの女王候補、3年ぶりの同組対決

「ミズノクラシック」初日は、米国ツアーの賞金ランクトップを走るチェ・ナヨンと、日本ツアーの同ランクトップを独走するアン・ソンジュとの直接対決。ともに好調なプレーを披露し、ナヨンが5アンダーの4位タイ、アンが4アンダーの9位タイ。両ツアーの賞金女王争いをリードする2人が、その立場に相応しい戦いを見せた。 この2人、年齢は23歳と同年代。ジュニア時代からプレーを共にする機会も多く、互いにしのぎを削ってきた仲だ。最後に同組でラウンドしたのは07年の11月というから、およそ3年ぶりの対決。アンが抱いていたナヨンの印象にも、大きな変化があったようだ。 「内向的な性格だったのに外交的になって、明るくてビッ...
2010/11/04GDOEYE

「アメリカに専念」 宮里美香の揺るぎ無い決心

「ミズノクラシック」開幕前。米ツアーを主戦場としている宮里美香は、1つの大きな決断を下した。先月の国内メジャー戦「日本女子オープン」でツアー初勝利を飾り、翌1年間の国内ツアー出場権を獲得。4週間以内にその登録が必要だったが、この権利を放棄した。 「もともとアメリカでプレーをすると決めていたし、その決心を変えたくなかった」。日本ツアー出場という言わば“保険”にも、美香の固い決心が揺らぐことは無かった。将来的な日本ツアーへの参戦についても、「今の段階では、まだ分かりません」と、気持ちのベクトルは米ツアー一本のようだ。 「日本女子オープン」優勝後に掲げていた、「まずはアメリカで1勝」という目標。今週...
2010/11/20GDOEYE

これぞプロの世界の厳しさ・・・仲間同士のシード争い

「大王製紙エリエールレディスオープン」2日目を終え、予選落ちした44人の中から8人がシード権を喪失した。宅島美香、永井奈都、廣瀬友美、前田久仁子、大場美智恵、キム・ソヒ、マリア・イイダ、ジュリー呂。2週間後に実施される、来シーズンの出場権をかけた予選会に身を転じる。 熾烈なのは、シード確定ラインとなる賞金ランク51位の座を巡る争い。51位の浅間生江が予選落ちを喫し、52位で追う吉田弓美子が8位タイで予選突破。その差は220万円と開いてはいるが、吉田が逆転シード獲得に必要な“単独9位以上”という条件を満たすに十分な勢いを見せているのだ。 ともに初シード権をかけた争いとなる2人。まだまだ可能性は残...
2010/11/19GDOEYE

福嶋、何ともあっぱれな姉御肌

「大王製紙エリエールレディスオープン」初日に単独首位に立ったのは、前週の「伊藤園レディス」で予選落ちを喫していた川原由維。その裏には、ちょっと良いエピソードが隠されていた。 「このところショットが良くて、先週は特に良かった」と振り返る川原。なのに結果がついてこなかったショックもあったのだろうか、予選落ち後は「ずっと引きこもっていました」という。その引きこもり先は、なぜか福嶋晃子の自宅。福嶋自身はオフを取っていたため不在だったが、「アッコさんの家で3泊。自由にいさせてもらいました」と笑顔で話す。 ちょっと不可思議な状況だが、一方の福嶋は「由維ちゃんが、私が家にいない間に居たみたいですね」とサラリ...
2010/11/14GDOEYE

攻めた結果の3位!イ・ナリの気迫

今季の国内女子ツアーは、賞金女王に向かって突き進むアン・ソンジュを筆頭に、韓国勢が勢力を増強。32試合が終了して13試合を韓国人選手が制している。その優勝者の中には含まれていないが、「伊藤園レディスゴルフトーナメント」の最終日に、優勝した佐伯三貴を最終ホールまで追い詰めたイ・ナリもいつ勝ってもおかしくない強気のゴルフを見せた。 通算6アンダーの単独2位で最終日を迎えたイは、4番、9番とバーディを奪い、佐伯に食い下がる。12番パー5でもバーディを奪いこの時点で9アンダーまでスコアを伸ばし、佐伯に1打差まで迫った。 そして終盤の勝負どころとなる17番パー3では、安全に池とは反対サイドに乗せた佐伯に...
2010/11/13GDOEYE

大山志保、豪州旅行でリフレッシュ!

国内女子ツアー「伊藤園レディスゴルフトーナメント」の2日目、怒涛のバーディラッシュを見せた大山志保。15番までに8つのバーディを積み重ね、この時点で通算5アンダーの首位に並んだ。ところが、17番パー3でティショットを池に入れてダブルボギー。さらに最終18番で5mのバーディチャンスから3パットでボギーフィニッシュとなってしまった。 「17番はナイスショットだと思ったのですが、思った以上に風が強かったみたいで。18番はバーディパットを入れにいっちゃって・・・」。上がり2ホールのミスを悔しがる大山。「でも、今日は暖かったので、肘も痛まなかったし、ショットが良くてチャンスはほとんど1m程度につけました...
2010/11/18GDOEYE

今年はどのようなドラマが!? シード権争い最終章

今週の「大王製紙エリエールレディスオープン」が終えた時点で確定する、来シーズンのシード権。賞金ランク上位50名(永久シードを手にしている不動裕理を除く)を巡る熾烈な争いも、いよいよ最終章を迎える。 現在、シード獲得ライン上にいるのが51位の浅間生江。昨年の予選会で上位に入り、今季は30試合に出場。予選落ちが続く時期もあったが、プロ7年目で初のシード権獲得まであと一歩に迫っている。「小さいころからシード選手になりたいと思っていたので、もちろん狙っています。ただ、強く想いすぎると空回りしてしまう。先生(植田浩史プロ)からは“何があってもニコニコしなさい”と言われているので、それを守って楽しんでやり...
2010/10/17GDOEYE

女王争いは早くも佳境・・・続々と白旗宣言!?

ここ2年は最終戦で賞金女王が決定する、緊迫のシーズンが続いていた女子ツアー。対して今年は、アン・ソンジュ(韓国)が賞金ランクトップを独走。6試合を残し、同2位の横峯さくらに約5,390万円とリードを大きく広げ、もはや賞金女王へのカウントダウンは始まっていると、誰もが思っているのではないだろうか。 先週の「SANKYOレディース」、そして今週の「富士通レディース」。シーズン終盤が迫る中での2週連続優勝により、心が折れてしまった選手も多かっただろう。馬場ゆかりは同ランク4位ながら、その差は約5,800万円。「2週間前までは(賞金女王への)意識はあったけど、先週、今週と開いてしまった。決定づけてしま...
2010/10/24GDOEYE

馬場ゆかりが未勝利での賞金記録を更新!

国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の最終日を、通算6アンダーの首位タイで迎えた馬場ゆかり。前半の4番パー3でピンの左上から3m、急な下り傾斜で難しいラインを強気にねじ込みバーディを奪う。この時点で単独首位に立ち、いよいよ今季初勝利かと思われた。 しかし、5番でチップインバーディを奪った横峯さくらが、7番パー3でホールインワンを達成し、その光景を目の当たりにした馬場は、ただ笑って祝福するしかなかった。これで一気に3打差が開いてしまったが「最後まで諦めちゃいけない」と心に誓った馬場は、後半に3つのバーディを積み重ねて1打差まで迫る。 16番は横峯が6m、馬場は5mのバーディチャンスを迎える...
2010/10/23GDOEYE

三塚優子、静かに復活優勝を目指す!

国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の2日目、7バーディ、3ボギーと出入りの激しいゴルフを見せた三塚優子が、通算4アンダーの5位タイに浮上。8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」以来となる上位争いに加わっている。 「先週の最終日に掴んだんです。気持ちの面で、今まではコースやキャディのせいにしていたけど、自分が責任を持ってプレーしなければ、前に進めないというか。そうしたら、楽にゴルフができるようになったというか、楽しくできるようになりまして・・・」と静かに語りだす三塚。 5月に自らが起こした不祥事以来、傷心から立ち直れずプレーにも影響を及ぼしてきた。7月の復帰後は11試合に出場して、...
2010/10/28GDOEYE

大山、残り3試合の戦い「QTも考えている」

シーズンも終盤。週を追うごとに賞金女王争いへの注目が高まる中、並行して気にかかるのが来季のシード権争いだ。今年も、圏内となる賞金ランク50位(永久シード獲得者を除く)前後の動向が話題にのぼる時期になった。 例年、さまざまなドラマを生むシード権争い。今年その中心になりそうなのが、現時点で賞金ランク71位につける大山志保だろう。昨年は左肘を負傷し、僅か3試合の出場。公傷と認定され、今年はトーナメント特別保障制度が適用された。復帰戦から10試合の出場が確約されていたが、今年9月の「ゴルフ5レディス」からすでに7試合を消化。現時点でカットラインの51位まで700万円以上の差と、シード権喪失の危機に立た...