タイガー苦しみながらも15位タイ!注目選手は軒並み出遅れ
2007年度のメジャー第1戦、第71回マスターズトーナメントがオーガスタナショナルゴルフクラブで開幕した。朝7時40分には、マスターズ名物のオナラリースタート、往年の名選手によるマスターズ流の始球式が4年ぶりに行われた。大歓声に迎えられ、ティグラウンドに上がったのはアーノルド・パーマー。静まり返ったオーガスタの森に、パーマーのショット音が響きわたり、熱き4日間の戦いがスタートを切った。
初日、首位に立ったのは3アンダーをマークしたジャスティン・ローズ(イングランド)とブレット・ウェッタリックの2人。ウェッタリックは、3月に行われた「WGC CA選手権」で優勝したタイガー・ウッズに2打差の単独2位と健闘し、好調を維持している。
1打差の3位タイにはデビッド・ハウエルとデビッド・トムズ。今大会出場96名中、50名にもおよぶ海外選手が出場しているが、地元アメリカの選手が上位に食い込んでいる。さらに1打差の1アンダー5位タイはリッチ・ビーム、J.J.ヘンリーなど4人。アンダーパーでラウンドしたのは9名だけだった。
例年、大会期間中1日は雨の影響を受けるが、今年は練習日から最終日まで雨の予報はない。したがって、グリーンは日増しに硬くなり、条件的にも日を追って難しくなると見られている。最終日、優勝スコアは一桁アンダーになるのだろうか。
現在、メジャー2連勝中で注目を集めるタイガー・ウッズは、前半からパッティングが決まらずフラストレーションの溜まるラウンドとなった。7番でボギーが先行し、13番、15番のスコアを伸ばしたいパー5で2つのバーディは奪ったが、17番、18番の上がり2ホールを連続ボギーとし、1オーバーの15位タイにつけている。
大会連覇を狙うフィル・ミケルソンは、4つのバーディを奪いながらも、6つのボギーと1つのダブルボギーを叩き4オーバー43位タイと出遅れてしまった。セルヒオ・ガルシア(スペイン)、レティーフ・グーセン(南アフリカ)が同じく43位に並び、アーニー・エルスは6オーバー、72位と大きく出遅れた。
さらに出遅れてしまったのが日本勢の2人だ。片山晋呉は、自己ワースト記録の「79」を叩き7オーバー77位タイ。マスターズ初挑戦の谷原秀人は13オーバーの94位となり、2人ともに予選突破が苦しい状況になっている。