米国選抜のリードで開幕 松山英樹は最終ホールでドローに持ち込む
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇プレジデンツカップ◇ミュアフィールドビレッジ(オハイオ州)◇7354ヤード(パー72)
2年に1度の世界選抜(欧州を除く)と米国選抜の対抗戦が華々しく開幕。両軍各12選手が出場し、フォアボール形式(2人のうち良い方のスコアを採用)のダブルス・マッチプレー6試合で争われた初日は、ホームの米国選抜が3勝2敗1分けとし、3.5―2.5とリードして終えた。
第1試合ではジェイソン・デイ(オーストラリア)とグラハム・デリュー(カナダ)が、ハンター・メイハンとブラント・スネデカーとの接戦を1アップで制し、1998年大会以来の勝利を狙う世界選抜が幸先よく1ポイントを先行した。
そして第2試合に初出場の松山英樹が登場。「マスターズ」覇者のアダム・スコット(オーストラリア)とコンビを組み、ビル・ハース&ウェブ・シンプソンと対戦した。前半から劣勢を強いられ、松山がバーディを奪った16番(パー3)までに2度、2ダウンからオールスクエアに戻したが、17番でハースに自身この日6個目のバーディを決められた。しかし最終18番、松山は第2打をピンそばにつけて、ただ一人バーディフィニッシュ。「相手が(パターで)どこからでも入れてくるような感じだった。『セカンドで入れてやろう』とアダムと話していた」。土壇場でドローに持ち込み、チームに0.5ポイントをもたらした。
世界選抜はさらに続く第3試合で、ルイ・ウーストハイゼンとチャール・シュワルツェルの南アフリカコンビが、昨年の「ライダーカップ」で活躍したフィル・ミケルソン&キーガン・ブラッドリー組を2&1で撃破する活躍を見せた。
しかし後半3試合はいずれも米国選抜が圧倒。中でも第5試合のマット・クーチャー&タイガー・ウッズ組は、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とマーク・リーシュマン(オーストラリア)を相手に終始優勢を保った。相手にポイントを許したのは8番(パー3)だけで、5&4の大差で勝利を飾った。
スティーブ・ストリッカーとジョーダン・スピースはアーニー・エルス(南アフリカ)とブレンドン・デ・ヨング(ジンバブエ)を1アップで破り、ザック・ジョンソンとジェイソン・ダフナーはブランデン・グレースとリチャード・スターン(ともに南アフリカ)を5&3で下した。
4日間の総合得点で争われる対抗戦。2日目はフォアサム形式(ペアの2人が1つのボールを交互に打つ)のダブルス・マッチプレー6試合が行われる。