2012年 全英オープン

A.スコット首位発進 ウッズ、マキロイ、武藤俊憲らが3打差6位タイ

2012/07/20 04:55
コースレコードに並ぶ「64」で単独首位に立ったアダム・スコット

◇海外メジャー◇全英オープン初日◇ロイヤルリザム&セントアンズ(イングランド)◇7086ヤード(パー70)

2012年の海外メジャー第3戦が好天に恵まれて開幕。アダム・スコット(オーストラリア)が「64」をマークし、6アンダーで単独首位スタートを決めた。1打差の2位タイにポール・ローリー(スコットランド)、ザック・ジョンソン、ニコラス・コルサート(ベルギー)。さらに1打差の4アンダー単独5位にブラント・スネデカーがつけている。

トップから3打差の3アンダー6位タイにタイガー・ウッズアーニー・エルス(南アフリカ)のほかロリー・マキロイ、(北アイルランド)、バッバ・ワトソンら8人。メジャーを制した数々のビッグネームの中に、武藤俊憲が5バーディ、2ボギーとして名を連ねた。

その他の日本勢はメジャー初出場の藤本佳則が1オーバーの54位タイ。ともに午後にスタートした谷口徹小田孔明は2オーバー80位タイとした。4年連続の出場となった石川遼は終盤に5連続ボギーを叩くなど精彩を欠き「74」で4オーバーの115位タイ。その他の日本勢、藤田寛之は6オーバーの143位タイ、高山忠洋市原弘大は7オーバー150位タイと出遅れた。

アダム・スコット、好発進の裏にあった意識改革>
今年のマスターズでは「75」、全米オープンでは「76」。「守りに入りすぎていたというより、むしろ我慢し過ぎていた」とメジャー大会での初日のプレーを振り返るスコット。「だから今日は、初日の1番ホールを最終日最終ホールのつもりでプレーすることにした」と意識を変えた。「1番ティからスイッチオンで、数ホール様子を見るようなことはしなかった。それが大きな違い。特別良いショットが打てたわけではなかったけど、最初から自分のやっていることに集中していた」と、スタートから飛び出した。

前半を3バーディ、1ボギーで折り返すと、後半も16番までに5つのバーディを奪って通算7アンダーに。メジャー大会では過去誰も「62」というスコアを記録したことが無いが、ここロイヤルリザム&セントアンズはパー70の設定。あと1打までその記録に迫っていた。

「ああ、誰も62を出したことをないのは知っていた。17番ティでトイレに行こうとした時にリーダーズボードを見て、パー70だったことを思い出した。そして、自分が62を出せるんじゃないかって意識した。こういう考えは持たない方がいいから、すぐにその考えを頭から消したんだけど、残念ながら最終ホールで落としてしまったね」。

それでも、コースレコードに並ぶ「64」で単独首位に立ったスコット。苦手だったパターも「劇的に改善した」と自信をのぞかせる。この貯金を活かし初メジャー奪取へと挑む。

バンカーにつかまりながらも上手くパーをセーブする場面も見られた。しかし、バーディが来ない…
ボギーが先行しバーディが来ない苦しい展開だったが、なぜか余裕が感じられるのはベテランのなせる業か?+2で80位タイ
3番でダブルボギーを喫して後退。明日はバーディ先行で攻めて行きたい
身長差も飛距離の差も絶大。しかしスコアは4打しか変わらない。よく食らいついている
予選から出場権を得てプレーしたが、初日は+7(150位タイ)とスコアメイクができなかった
15番、16番と連続バーディを奪い、+2と盛り返してホールアウト。明日もまだまだ分からない
1999年の全英オープン覇者が、初日からいきなり上位スタート。「65」でプレーし2位タイ
やはり全英オープンではいまひとつ調子が上がらない。+3の99位タイはまずまずの出だしなのかも?
5度ジ・オープンを制しているものの、すでに62歳。しかし軽く+1でラウンドしてきた
14番ではティショットでクラブを離すなどスイングに切れが見られない。セベの魂を継いで上位に浮上して欲しい
「64」を出したスコットに1打届かないものの、「65」で2位タイのスタート。メジャー優勝は十分に狙える選手だ

2012年 全英オープン