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ウェストマネジメント フェニックスオープン
期間:02/02~02/05  場所: TPCスコッツデール(アリゾナ州)

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第二十三回】

多くのギャラリーが詰めかけ、16番(パー3)はまるでスタジアムのような様相に。※写真は2011年同大会3日目

■ 「ウェストマネジメント フェニックスオープン」

今大会は1932年に「アリゾナオープン」としてスタートし、今年で80年目を迎える。1935年に「フェニックスオープン インビテーショナル」、2004年「FBRオープン」、2010年「ウェストマネジメント フェニックスオープン」と名称を変更。 1955年に開催された同大会では、アーノルド・パーマーがプロデビューを飾り、9位という鮮烈なデビューを果たした大会でもある。

■ ツアーの中でもっともギャラリー数の多い大会

「ウェストマネジメント-」は、1日の平均ギャラリー数も10万人を超え、PGAツアーの中でもっともギャラリー数の多い大会だ。その理由は、街全体がゴルフを振興していること、駐車スペースがあること、多数のギャラリーが入っても混乱しないゴルフ場のスペースがあることが挙げられる。周辺は砂漠地帯であることからも、広大な土地を有効活用している。出場する選手たちは、その熱狂の渦に巻き込まれないような強い精神力が必要となってくる。

■ エキサイティングホール

戦略的なところから話をすれば、後半の15番から17番の3ホールがとにかく面白いホールとなっている。難易度が高いというよりはむしろ易しいので、リスクアンドリワード(攻めていって成功すればバーディを奪えるが、失敗するとボギー以上もあるという)なホールと言える。15番はパー5で2オンが可能。左サイドは池で、アイランドグリーン。16番は短いパー3で、左サイドに深いバンカーが2つあって“デスバレー(death Valley)と呼ばれている。そのバンカーにいれてしまうと、なかなか寄せることが出来ずボギーになることが多いが、距離が短いのでチャンスも生まれる。このホールは1997年の同大会で、タイガー・ウッズがホールインワンを記録したことでも有名だ。ここは“16番ホール”というよりも“16番スタジアム”という雰囲気で、ホールの周囲にはコーポレートテントが囲んでおり、2万人以上のギャラリーを収容できる。17番は1オンが可能なパー4だ。グリーン左サイドが池になっているが、イーグルもあり、2001年にはアンドリュー・マギーという選手がホールインワン(当時333ヤード)を記録している。これがPGAツアーで記録されたパー4での唯一のホールインワンとなっている。(※記録収集が始まった1972年以降で)

■ フェアウェイやグリーンに見られるカラーコントラストの訳は・・・?

コースは映像で見ると、フェアウェイやグリーンに茶と緑のコントラストが不思議な印象を醸し出している。コース内にはサボテンがあり、まるで“荒野の決闘”を想像させ、西部劇の音楽が聞こえてきそうな雰囲気だ。その色のコントラストがなぜできるのかというと、砂漠地帯なので暑いのだが、冬場はとくに寒暖の差が激しく、日中は20度まで上がる日も、朝は霜がおりるほど寒くなることもある。コース一面はバミューダ芝なのだが、冬の期間は寒さによって枯れてしまう。そこでトーナメントでは美しく見せようと、グリーンはベント芝、フェアウェイはライグラスオーバーシードと、冬の寒さに強い芝がコース一面を覆う。さらに暑くなれば、今度はベントとライグラスが枯れ、再びバミューダが青々と茂ってくるのだ。この大会の開催時期が1月、2月ということもあり、このようなコントラストが生じるのである。コースの雰囲気も今大会の見所のひとつだ。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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